外国人ビジネスマン支援や国際医療施設など国際都市をアピール
渋谷駅西口から国道246号線を隔てた「桜丘口地区」。駅に隣接するエリアながら、今まで大きな幹線道路で分断されてきた同エリアへのアクセスは不便であった。周辺再開発との連携に伴い、縦動線「アーバン・コア」や歩行者デッキなどが整備され、幹線道路を意識することなく駅から桜丘地区までのスムーズな移動を実現。ライブハウスや個性的な飲食店など、隠れ家的なお店が集積する同エリアのさらなる賑わいを予感させる。さらに駐車場を接続する地下車路ネットワークを整備し、渋滞や混雑など、従来の渋谷駅周辺が抱える交通網の課題を解決し、ファミリーや高齢者にも配慮した利便性と安全性の向上が図られる点もうれしい。
再開発エリアは桜丘町1〜4、8番地など、敷地面積は約16960平方メートル。地上37階・高さ約180メートルの「A街区」。8番地に建設を予定する地上32階・高さ約150メートルの「B街区」と、それに隣接する地上4階・高さ約30メートルの「C街区」の4棟で構成。延べ床面積は24万1400平方メートルで、主な用途は商業・事務所や住宅のほか、街の国際競争力強化を図るため、居住者や外国人ビジネスマンの生活を支援する施設や国際医療施設、クリエイティブ・コンテンツ産業の連携を創出するための起業支援施設などの機能を持つ。またC街区は教会として利用されるという。
渋谷駅南西部に広がる「桜丘口地区」と、渋谷川沿いの水辺空間として生まれ変わる「南街区」はJR山手線の頭上を東西自由通路で結び連携を高めることで、国道や線路で分断されてきた南側のまちの活性化に繋げる。「渋谷ー代官山間」「渋谷ー恵比寿間」のまちの魅力がますます高まりそうだ。2020年頃の開業予定。
「A1棟」「A2棟」「B棟」「C棟」から構成される高層ビル群(渋谷区文化総合センター大和田からのぞむ)
【左】18号線沿いから見たA-1棟、A-2棟のイメージ。
【右】桜丘町と代官山を結ぶ18号線沿いを上から見下ろしたイメージ。
「A1棟」にアーバン・コアを形成し、3階で道玄坂街区、JR南改札・南街区と歩行デッキを構築する。