2008年GWも邦画の勢いは衰えず、「少林少女」「カンフーくん」「うた魂♪」「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」など、素直に笑って元気になれる作品が目白押しです。更に、「パラノイド・パーク」や「さよなら。いつかわかること」などでじっくりと過ぎ去る時間を味わうのも、「大いなる陰謀」や「ブラックサイト」などで最新の謎掛けに挑むのも、良いものです。行ったことのなかったマニアックな映画館に思い切って足を運んでみるのも一興。想定外の刺激を楽しめるのもGWならではです。
1.GWは映画三昧でキマリ!「映画でお散歩、渋谷シネマガイド2008」
たくさんの人が街へと繰り出すGW。映画館でも、混み合っていてチケットがとれない、席を座るために○○時間待ち、なんてこともあります。そこで、劇場のスタッフの方に、この期間中に映画館を最大限に楽しむためのテクニックを聞いてみました。また、特におススメの映画についても紹介。何を観たら良いのか迷ってしまったときは、参考にしてみてはいかがでしょうか?
Q-AXシネマ 劇場運営チーム 山下祥生さん
映画を快適に見る方法とは?
当ウェブサイトでチケット予約をしてからお越しいただければ、混雑が予想されるGWでも並ばずに座席を確保できます。さらにお好みの座席を指定したい場合は、ちょっと早めにお出で下さい。当館入口にある窓口で座席表を見ながら、簡単に予約することもできますので、ご活用してみてはいかがでしょうか。またビル1Fには食事が楽しめるカフェや、映画情報の収集が可能なフリースペースを設けています。ここで映画のチラシなどを見て、ゆっくりと上映時間まで過ごしてもらうのも良いですね。上映開始前には、スタッフのものがお声をお掛けしていますので、時間を気にせず、安心してティータイムを楽しみいただけますよ。
オススメ映画や企画は?
「Q-AXシネマでは、映画とイベントの組み合わせを考えています。例えば、人気コミックを映画化した『すんドめ2』では、5月3日より祝日3日間連続で出演者の舞台挨拶を予定。また温水洋一さん主演の『伊藤の話』の場合では、5月3日に音楽を担当したスティーブ・エトウさんが生出演し、リアルタイムで効果音や音楽演奏を付ける試みにも挑戦します。通常のものと音楽の違いを聞き分けてもらっても面白いのでは(笑)。重要なのは、お客さんに楽しんでもらえること。こうした考えはGWに限ったことではありません。常に配給会社と話し合いながら、何をしたら面白いかを考えるようにしています。」 「すんドめ2」 /Q-AXシネマ (2008年・日本・95分) |
「現在ル・シネマでは、『プライドと偏見』や『エマ』などを執筆したジェイン・オースティンというアメリカのベストセラー作家の読書会の様子を描いた『ジェイン・オースティンの読書会』を上映しています。「読書会」といえば、少し堅苦しいイメージを持たれる方も多いと思いますが、本作品は、6人の男女が語り手となり、順に6冊の本を読み解いていくという構成で、話し合いのスタイルや場所も様々。共感できるエピソードが満載です。4月28日には、bunkamura内カフェ「ドゥマゴ パリ」にて、黒田知永子さん・名越康文さんを招いたトークイベントも予定しています。日本ではまだなじみのない読書会ですが、複数の人と同じ本を読んで話し合う楽しみは、きっとたくさんの方に気に入ってもらえるのではないかと思います。」 「ジェイン・オースティンの読書会」 /Bunkamura ル・シネマ (2007年・アメリカ・105分) |
「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」/アミューズCQN (2008年・アメリカ・158分)「『パンチドランク・ラブ』以来、5年ぶりとなるポール・トーマス・アンダーソン監督の最新作は、石油採掘によって富と権力を手に入れた男の破滅的な人生を描いた壮大な大河ドラマ。欲望のモンスターと化す石油王を演じ、自身2度目のオスカーに輝いたダニエル・デイ=ルイスの演技と、アンダーソン監督の重厚かつ斬新な演出は必見!」宣伝:ミラクルヴォイス 担当さん |
「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」 /シネマGAGA! (2008年・日本・110分)「1979年、ある平和な田舎町で起こった、「ぼくたち」と駐在さんのイタズラ合戦。前半は、「よく思いつくなぁ」とその発想力に驚くほどの豊富なイタズラネタで、笑いが満載。ところが後半、ある目的のための壮大なイタズラが始まるあたりから、じんわり感情移入して、いつの間にか涙が...。そんな笑って泣けるおすすめ作品です! 」WEB宣伝:スターキャスト・ジャパン株式会社 web宣伝担当・川口由紀子さん |
「さよなら。いつかわかること」 /シネ・アミューズ・イースト&ウエスト (2007年・アメリカ・85分)「実力派俳優ジョン・キューザックの素晴らしい演技とクリント・イーストウッドが担当した繊細で優しく温かい音楽が心に響く家族の絆を描いた感動作です。2007年サンダンス映画祭では観客賞、脚本賞を受賞しました。いつも傍にいてくれる家族の大切さを考えさせられます。ぜひ、愛する人と。」宣伝:アニープラネット 宣伝担当・目黒秀幸さん |
「タクシデルミア ある剥製師の遺言」 /シアター・イメージフォーラム (2006年・ハンガリー、オーストラリア、フランス・91分)「『こんな映画見たことない!』と、数々の映画祭で観客を驚かせたハンガリー映画の傑作です。『タクシデルミア』とは剥製術のこと。剥製作りに取り憑かれた青年の奇想天外な人生がCGや特殊メイクを駆使して描かれます。特にシュヴァンクマイエルを思わせるシュールな映像は必見。おぞましくも美しい映像の数々があなたを挑発します。」シアターイメージフォーラム 門脇健路さん |
「渋谷の日」には、渋谷の劇場21館のほか、恵比寿、新宿、下北沢、下高井戸にある劇場5館を加えた26館の映画館が参加しています。「映画のはしご」をするときにも歩いていけるのが渋谷のいいところ。映画を観に行く前には地図で場所を確認しておきましょう。
1.GWは映画三昧でキマリ!「映画でお散歩、渋谷シネマガイド2008」