特集上映「ソクーロフ特集2012ドキュメンタリー」@ユーロスペース
ロシアの巨匠、アレクサンドル・ソクーロフ監督の特集上映「ソクーロフ特集2012ドキュメンタリー」が2012年6月16日より、渋谷・ユーロスペースで公開が始まる。ソクーロフ監督は、1986年のペレストロイカ以前までソ連当局により作品の上映が禁止。旧ソ連崩壊後は自由を得て、俳優が演じる劇映画とドキュメンタリーの領域で精力的に作品づくりに取り組む。2002年にノンカット90分間の長回し撮影法で製作した『エルミタージュ幻想』で注目。1999年にはアドルフ・ヒトラーを描いた『モレク神』、2001年にはウラジーミル・レーニンの晩年を題材にした『牡牛座 レーニンの肖像』。さらに2004年には大日本帝国時代の昭和天皇を主人公(イッセー尾形)とした作品『太陽』を発表し、歴史的な権力者を真正面から扱った作品づくりで高い評価を受けた。同シリーズの4部作の最終章となる『ファウスト』は、2011年のヴェネチア映画祭グランプリ(金獅子賞)を受賞し、現在シネスイッチ銀座ほか、全国ミニシアター系の映画館で上映が始まっている。
最新作『ファウスト』の上映に合わせて企画された同特集上映は、ソクーロフ監督が撮影したドキュメンタリー作品にフォーカスをあてたもの。上映作品は、劇場でモーツァルトの名曲「レクイエム」を聴き入る人々と舞台を追った日本初公開作品『モーツァルト・レクイエム』(2004年/フランス/71分)、旧ソ連を追放されたノーベル文学賞受賞の作家・ソルジェニーツィンとの対話を記録した劇場初公開作品『ソルジェニーツィンとの対話』(1998年/フランス/180分−90分×2本)のほか、敬愛するタルコフスキーに捧げた『モスクワ・エレジー 〜タルコフスキーに捧ぐ』(1986-87年/ソビエト/88分)、集団農場で働くマリアを主人公とした『マリア』(1975-88年/ソビエト/40分)、謎の多い作曲家・ショスタコーヴィチの音楽と生涯を追った『ビオラソナタ・ショスタコーヴィチ』(1981年/ソビエト/80分/セミョーン・アラノヴィッチとの共同監督)の計5本。入場料は当日1200円。上映期間は6月29日まで。
ソクーロフ特集2012ドキュメンタリー
〇上映期間:2012年6月16日(土)〜6月29日(金)
〇上映時間:連日21時より1回レイトショー上映
6/16〜19 『モーツァルト・レクイエム』
6/20〜22 『ビオラソナタ・ショスタコーヴィチ』
6/23〜25 『モスクワ・エレジー 〜タルコフスキーに捧ぐ』
6/26〜27 『マリア』
6/28 『ソルジェニーツィンとの対話』(前半90分)
6/29 『ソルジェニーツィンとの対話』(後半90分)
〇入場料金:当日/一般・大学生・専門学校生1200円
〇配給:パンドラ
〇公式:http://pandorafilms.wordpress.com/tokushu/sokourov2012/
画像クレジット:『モスクワ・エレジー 〜タルコフスキーに捧ぐ』(1986-87年/ソビエト/88分)より
(2012/06/08)