シャッター通り、移民労働者…、地方都市の厳しい現状を追った群像劇「サウダーヂ」@渋谷ユーロスペース
シャッター通り、ゴーストタウン、移民労働者…、日本の地方都市の厳しい現状の中で生きる人びとの姿を追った群像劇「サウダーヂ」が2011年10月22日(土)より、渋谷ユーロスペースにて公開される。山梨県・甲府を舞台にした同作品は、人通りもまばらな中心街、不況の土木建築業、日系ブラジル人•タイ人をはじめとする様々な外国人労働者たちなど、差別や経済格差、文化間の衝突は避けられない過酷な状況の中で、懸命に生きる人々の剥き出しの姿を描く。
ストーリーは、HIPHOPグループ「アーミービレッジ」のメンバーである猛(田我流)が派遣の土方として外国人労働者とともに働き始める。その現場で、土方一筋で生きてきた精司(鷹野毅)や、タイ帰りの保坂(伊藤仁)に出会う。仕事帰りにタイパブに連れていかれ、タイ人ホステスと楽しそうに盛り上がる精司や保坂の姿を見て、なぜか違和感を覚える猛は外国人を敵視する。一方、精司の妻の恵子(工藤千枝)は、怪しげな水を売る商売に手を染め、さらに精司はタイ人ホステスのミャオにのめりこみ、いつしか全てを捨ててミャオとタイで暮らす事を夢想しはじめる…。猛のかつての恋人、まひる(尾?愛)は日系ブラジル人デニス率いるHIPHOPグループ「スモールパーク」との共生を信じ、猛はそれを否定する。そして日本人と日系ブラジル人の2つのHIPHOPグループが競い合うパーティーの夜が始まる…。
タイトルの「サウダーヂ」とはポルトガル語で、郷愁、情景、憧れ、追い求めて叶わぬものを意味する。多くの日系ブラジル人たちがアジアナンバー1の経済大国と呼ばれる「日本」に憧れを抱いてやってくるが、不況が深刻化し、真っ先に切られる彼らはそれを見つけられずに帰っていく。空洞化が進む地方都市の問題点を浮き彫りとする。
監督は山梨県甲府出身の富田克也さん。高校卒業後、音楽を志して上京したものの、音楽活動に芽を見いだせず。配送業に従事しながら映画制作に取り組み、制作期間5年を経て処女作「雲の上」を2003年に発表。その後、2007年に発表した映画「国道20号線」が「映画芸術」誌上にて2007年日本映画ベスト9位選出、文化庁の主催する日韓映画祭を含む国内外の映画祭などに出品され、一躍注目を集めた。
併せて公開初日全回(計3回)で舞台挨拶、初日19:10の回にはトークイベントも実施予定。
映画『サウダーヂ』
2011/167min/35?/カラー
○公開:10月22日(土)〜(12:40/15:55/19:10)
○劇場:渋谷ユーロスペース
○料金:一般1,800円/大学・専門学校生1,500円/高校生800円
○監督:富田克也
○制作:空族、『サウダーヂ』製作委員会
○公式HP:http://www.saudade-movie.com/
舞台挨拶&トークイベント
○初日全回舞台あいさつ
○初日19:10の回、stillichimiya(スティルイチミヤ)×富田克也監督トーク
(2011/10/17)