チェコアニメの巨匠、ヤン・シュヴァンクマイエル監督の最新作@渋谷シアター・イメージフォーラム
チェコアニメの巨匠、ヤン・シュヴァンクマイエル監督の最新作「サヴァイヴィングライフ−夢は第二の人生」が8月27日より、渋谷シアター・イメージフォーラムで上映が始まる。精神病院を舞台にした前作「ルナシー」から5年ぶりとなる長編作品。60年代の初期作品以来、ヤンさんは一貫して人形やモノをひとコマひとコマ動かしながら撮影していくストップモーション手法などに執着し、頑なにデジタル技術を避けて作品づくりに取り組んできた。最新作でも実写と写真をたくみに組み合わせた古典的なカットアウト・アニメーション技術を用いて、CGや3D映画を遙かに凌駕するヤン・シュヴァンクマイエルの世界を創り上げている。
主人公はうだつのあがらない中年男であるエフジェン。家では口うるさい妻ミラダの愚痴に付き合わされる毎日。ある日、彼は夢の中で若くて美しい女性、エフジェニエと出会う。夢の記憶が気になるエフジェンは精神分析医を訪ね、彼の夢が幼い頃に両親を亡くし、児童施設で育てられた経験が関係していることが分かる。いつしか、彼は自分の意志で夢の世界に入って行く方法を見つけ、誰にも邪魔されない場所で、夢と現実の二重生活を楽しむようになる。一方、夫の行動を怪しむ妻のミラダは、夫を尾行する。夫の秘密を知った妻も、また夢の世界へ・・・。フロイト、ユングばりの夢分析で解き明かすストーリーは、サスペンスにあふれ、衝撃のラストへと観る者を引きずり込んでいく。
過去すべての作品の共同制作者であり、妻であったエヴァ・シュヴァンクマイロヴァーの亡き後、初めて発表されるシュヴァンクマイエルの最新作となるだけに作風や技法などの変化にも注目が寄せられる。併せて公開初日にはシュヴァンクマイエル監督による舞台挨拶も予定。
最新作公開を記念した関連企画として8月20日〜9月19日までの期間、展覧会「ヤン&エヴァ シュヴァンクマイエル展〜映画とその周辺」がラフォーレミュージアム原宿で開催されている。同企画は2007年に初開催し大きな反響を呼んで以来、4年ぶり2回目。シュヴァンクマイエル夫妻が今まで描き創作し続けてきたオブジェ、絵画、版画、ドローイングなど多岐にわたる作品を数多く展示。その作品の大半が日本初公開となるほか、日本での展示会に向けて制作された作品も発表されるという。
サヴァイヴィングライフ−夢は第二の人生 <R18>
2010年/チェコ/カラー/35mm/108分/ヨーロピアン・ヴィスタ/ドルビーデジタルサラウンドEX
○上映:8月27日(土)より 11:15/13:45/16:15/18:45
○劇場:シアター・イメージフォーラム
○料金:当日一般1800円/学生1500円
○配給:ディーライツ
○監督・脚本:ヤン・シュヴァンクマイエル
○公式HP:http://survivinglife.jp/
○写真クレジット:(c)ATHANOR
<関連企画>
展覧会「ヤン&エヴァ シュヴァンクマイエル展〜映画とその周辺」
○会場:ラフォーレミュージアム原宿
○会期:8月20日〜9月19日 11:00〜20:00(最終日〜18:00)
○料金:一般 900円/大学・高校生800円/中学・小学生600円 ※小学生未満は無料
○主催:シュヴァンクマイエル展実行委員会
○HP:http://www.lapnet.jp/event/event_l110820/
(2011/08/23)