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「アトムの足音」を生んだ伝説の音響デザイナーを追ったドキュメンタリー@渋谷ユーロスペース

まだシンセサイザーのない時代から、驚きべき想像力で「未来の音」を世に送り出してきた伝説の音響デザイナー、大野松雄さん。その仕事と生き様を紐解くドキュメンタリー映画「アトムの足音が聞こえる」が5月21日より、渋谷・ユーロスペースで上映が始まる。

大野さんは1930年、東京・神田生まれ。大学を中退後、文学座、NHK効果団を経てフリーの音響クリエーターとして独立。1963年、手塚治虫さんによる日本初のTVアニメ「鉄腕アトム」の効果音を担当し、アトムの足音に金属音ではなく、ピョコピョコという愛らしい音を付けたことで広く知られる。原作に描かれていない未来都市の音は、「おもしろければなんでもやってしまう」という大野さんのひらめきから生まれたという。以後、勅使河原宏監督『いけばな』(57年)、松本俊夫監督『安保条約』(59年)、真鍋博製作アニメ『潜水艦カシオペア』(64年)、東宝映画『惑星大戦争』(77年)など、音響を手がけた映像作品は多数。そのほか、「つくばEXPO’85、未来の東北博覧会」 (87年)、「アジア太平洋博覧会福岡」(89年)など、パビリオンの空間音響システム・デザイン等々幅広い分野で活躍する。

同作品では「ルパン三世」「宇宙戦艦ヤマト」「機動戦士ガンダム」などの貴重な未編集映像、秘蔵音源と共に独創的なあまりに周囲と衝突することも多かった大野さんの波乱に満ちた生き様と、その影響を追ったもの。監督はオダギリジョーさん主演の長編作品『パビリオン山椒魚』(06年)で頭角を現し、最近では独特な映像センスで菊地成孔さん、SOIL&PIMP SESSIONS、相対性理論のPVなどでも活躍する冨永昌敬さん。さらに子ども時代にアトムの影響を多大に受けたパードン木村さんが音響効果、野宮真貴さんがナレーターを担当し、日本の音響史上で唯一無二の天才の足跡を辿る。さて大野さんが考えた「21世紀の音って?」、一体どんなイメージだったのでしょうか。

「アトムの足音が聞こえる」
○期間:2011年5月21日〜/21:10(レイトショー)
○劇場:ユーロスペース
○料金:一般1700円/大学・専門学校生1400円/会員・シニア1200円/高校生800円/中学生以下500円
○監督:冨永昌敬 
○ナレーション:野宮真貴
○音響効果:パードン木村
○出演:
大野松雄、柴崎憲治、竹内一喜、大和定次、杉山正美、高橋巌、柏原満、桜井勝美、田代敦巳、町田圭子、小谷映一、ひのきしんじ、松田昭彦、Open Reel Ensemble、齋藤昭、涌井康貴、村上浩、由良泰人、レイ・ハラカミ、金森祥之
○配給:東風
○公式:http://www.atom-ashioto.jp/

(2011/05/12)

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