鎌仲ひとみ監督の最新作「ミツバチの羽音と地球の回転」@渋谷ユーロスペース
「原発建設問題」に直面する山口県・祝島で暮らす島民たちの姿と、スウェーデンの先進的な取り組みする人びとの両方を捉えたドキュメンタリー映画「ミツバチの羽音と地球の回転」が2月19日(土)より、渋谷・ユーロスペースで公開される。瀬戸内海有数の漁場とされる周防灘に浮かぶ祝島(いわいじま)。その対岸に「上関原子力発電所」建設計画が持ち上がって28年間、その安全性を巡って島民を中心に一貫した反対運動が起こっている。同映画では海で海藻や魚を捕り、畑で無農薬のびわを栽培して半農半漁な暮らしを昔から続け、自然と寄り添って生きてきた島民たちの姿を描くと共に、その傍らで着々と進む原発計画の現状を捉える。その一方で「原発」「石油」に依存しない持続的な社会を目指し、国をあげて取り組むスウェーデンの先進的なエネルギー事情にもカメラを向け、これからの日本のエネルギー政策へのヒントを見い出す作品に仕上がっている。
監督はドキュメンタリー映画『六ヶ所村ラプソディー』(2006年)で大きな注目を集めた鎌仲ひとみさん。前作ではプルトニウムの再処理工場を取り巻く、六ヶ所村の「安全」と「経済」の間で葛藤する推進派と反対派の人びとの声を丁寧かつ公平に捉え、「中立の立場」で真摯に作品づくりに取り組む鎌仲さんの姿勢に多くの共感を呼んだ。最新作「ミツバチの羽音と地球の回転」でもそのスタンスは変えず、舞台を山口県・祝島に移すものの、単なる原発建設を問題提起するだけに留まらず、その解決策を合わせて紹介するあたりは鎌仲監督らしいアプローチといえる。
またユーロスペースでは毎週土・日曜日、文化人、ジャーナリストなど各界の著名人をゲストに迎え、鎌仲監督とのトークイベントを開催。さらに新作の劇場公開を記念し、渋谷・アップリンクでは2月5日〜25日までの期間、鎌仲ひとみ監督特集上映として「ヒバクシャ 世界の終わりに」(2003年)、「六ヶ所村ラプソディー」(2006年)を連続上映している。
『ミツバチの羽音と地球の回転』
○期間:2月19日(土)〜
土日:10:00/12:40/15:50/18:30
平日:10:30/13:10/15:50/18:30
○劇場:渋谷ユーロスペース
○料金:
一般1700円/シニア1000円/大学・専門学生1400円
高校生800円/中学生以下500円
○監督:鎌仲ひとみ
○配給:グループ現代
○公式:http://888earth.net/
<トークイベント出演スケジュール>
※毎週土・日の12:40回上映終了後、トークイベントを開催。
2月19日(土)鎌仲ひとみ監督
2月20日(日)Candle JUNE(キャンドルアーティスト)×鎌仲ひとみ監督
2月26日(土)中沢新一(人類学者)×鎌仲ひとみ監督
2月27日(日)鎌仲ひとみ監督
3月5日(土)堤未果(ジャーナリスト)×鎌仲ひとみ監督
3月6日(日)上杉隆(ジャーナリスト)×鎌仲ひとみ監督
3月12日(土)池田香代子(翻訳家)×鎌仲ひとみ監督
3月13日(日)飯田哲也(環境エネルギー政策研究所所長)×鎌仲ひとみ監督
<鎌仲ひとみ監督 特集上映>
○期間:2月5日(土)〜2月25日(金)
○劇場:渋谷アップリンクX/アップリンクファクトリー
○料金:一律1000円
○上映スケジュール:
『ヒバクシャ世界の終わりに』
2月5日(土)〜2月11日(金)10:30〜
2月12日(土)〜2月25日(金)12:45〜
『六ヶ所村ラプソディー』
2月5日(土)〜2月11日(金)12:45〜
2月12日(土)〜2月25日(金)11:00〜
※2月13日(日)のみ、10:30より上映
(2011/02/09)