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和田誠の仕事 @たばこと塩の博物館

ハイライト発売50周年を記念し、そのグラフィックデザインを担当した和田誠さんの特別展「和田誠の仕事」が2010年9月11日〜11月7日までの期間、渋谷公園通り沿いにあるたばこと塩の博物館で開催されている。

青地に白のhi-lightの文字、中央には大きな星、とてもシンプルなデザインであるものの、記憶に残るタバコのデザインとして秀逸。1959年、多摩美術大学を卒業してライトパブリシティに入社したばかりの和田さんが、専売公社に勤めていた先輩に薦められてデザインコンペに参加。翌年60年にデザイン・コンペに入賞し、和田さんの名が世に出るきっかけとなった。以後、週刊文春の表紙や、星新一さんの挿絵などイラストレーターとして活躍する傍ら、エッセイ、装丁、さらに小泉今日子主演の映画「快盗ルビイ」の監督に至るまで、そのクリエイティブな活動は多岐に渡っている。

同展で1961年から1964年まで続いた「ピース」の広告のアイデアとして当時モノクロで描いたものをもとに、新たにカラーで描きおろした作品二十数点。さらに映画に登場した喫煙シーンを描いた十数点など、「たばこ」をテーマにした作品を展示するほか、この半世紀の間で手がけた仕事や、ポスターの原画、制作風景のビデオ映像に至るまで、今まであまり見せたことのない舞台裏を含めて紹介するもの。

会期中、展示関連イベントとして10月10日に編集者・松田哲夫さん、10月24日にエッセイスト・阿川佐和子さんと和田誠さんとのトークショー。さらに10月17日に映画「快盗ルビイ」、10月31日に映画「真夜中まで」の特別鑑賞会が催される予定。会期は11月7日まで。入場料は大人100円。

和田誠さんの制作過程の様子(youtube)
http://www.youtube.com/user/WADAMAKOTOWORKS

10月1日、たばこ増税で駆け込み購入が大きなニュースとなった。吸う人、吸わない人でその反応も様々であるが、決して愛煙家ではなくとも「たばこの箱」のロゴやイメージデザインを見て、銘柄を言い当てることが出来る人は意外に多いのでは。いわば、デザインも「たばこ文化」の一部といえるだろう。その一方、世界ではたばこに対する風当たりは日本以上に増すばかり。今春、オーストラリア政府が発表した法案によれば、2012年からオーストラリア国内で販売されるたばこの箱のロゴや包装デザインをすべて無地にし、若者の興味を減らす作戦を取り入れるそうだ。今後、たばこの文化としての側面はますます失われていく。今回の和田さんの特別展は、まだ「たばこ広告」に対して自由な表現が許された時代を振り返る上で、貴重な企画と言えるかもしれません。

「和田誠の仕事」
◯会期:2010年9月11日〜11月7日
◯会場:たばこと塩の博物館
◯料金:大人・大学生300円、小・中・高校生100円

◯展示関連企画
*トークショー ※事前申し込み制
10月10日(日)14:00〜1階視聴覚ホール(定員80名)
松田哲夫さん/和田誠さん
10月24日(日) 14:00〜1階視聴覚ホール(定員80名)
阿川佐和子さん/和田誠さん

*和田誠監督作品特別映画鑑賞会 ※事前申し込み制
10月17日(日)14:00〜1階視聴覚ホール(定員80名)
映画「快盗ルビイ」(1988年製作、上映時間96分)
10月31日(日) 14:00〜1階視聴覚ホール(定員80名)
映画「真夜中まで」(2001年製作、上映時間109分)
※映画終了後、和田誠監督のトークイベント有り

画像)「ご挨拶のシルシ 本格派のピース」(2010年)

(2010/10/05)

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