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30年を経て公開された話題作「樺太1945年夏 氷雪の門」アンコール上映へ

シアターN渋谷で9月18日より、「反ソ映画」として公開が見送られていた話題作で、今夏に30年以上の時を経て公開され反響を集めた映画「樺太1945年夏 氷雪の門」のアンコール上映が決定した。

ソ連の侵攻作戦のただなかで最後まで通信連絡をとり、若い生命をなげうった真岡郵便局電話交換手9人の乙女の悲劇を描いた実話。1974年当時、戦闘シーンを陸上自衛隊が全面協力し、撮影場所も終戦時の樺太に似た地形を求めて、北海道全域などにオープンセットを組み立ててロケを行った。原作は金子俊男の「樺太一九四五年夏・樺太終戦記録」。監督は「あゝ海軍」の村山三男、撮影は「早池峰の賦」の西山東男、美術は木村威夫で、少ない資料から樺太の街を再現した。

企画・製作に9年をかけて完成に至り、前売り券の売れ行きが70万枚と好評だったにもかかわらず、1974年の公開を目前に急遽公開中止へ。当時の新聞資料等は、ソ連大使館から外務、文部両省に「反ソ映画の上映は困る」との抗議により、配給会社が自粛に至ったと報道している。その後、東映洋画配給によって北海道・九州での2週間ほどの劇場公開がされるものの、実質的には日の目を見ることはなかった。

6年前の2004年、唯一残された貴重なフィルムが発掘された。新しくデジタル処理を施し今年の夏に公開された同作は、メイン館となったシアターN渋谷では7週間のロングランヒットとなるなど好評を博した。上映終了後も「多くのお問い合わせを受けた」ことから今回のアンコール上映が実現したという。

樺太における最後の地上戦で起きた、9人の電話交換嬢の非劇を描いた本作を通し、歴史に耳を傾け、語り継ぎたい。



≪アンコール決定劇場≫
9月18日〜10月  8日 シアターN渋谷(本上映:7/17〜9/3)


『樺太1945年夏 氷雪の門』
出演:二木てるみ 藤田弓子 木内みどり 丹波哲郎 南田洋子 
監督:村山三男 
脚本:国弘威雄 
原作:金子俊男 
美術:木村威夫
提供:「氷雪の門」パートナーズ アジア映画社、太秦株式会社
協力:「氷雪の門」上映委員会
配給:太秦  【1974年/カラー/DV/119分】 
©「氷雪の門」上映委員会
 
 

(2010/09/16)

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