ヒトラー、ナチスの歩みとその残酷な事実を描いたドキュメンタリーが特別上映@渋谷シアターN
アドルフ・ヒットラーの少年時代など生い立ちからナチス総統、敗戦までの生涯を多くの写真やフィルムで再構成したドキュメンタリー映画「我が闘争」(1960年)、「続・我が闘争/勝者と敗者」(1961年)の二部作が8月14日から9月10日までの期間、渋谷シアターNで特別上映が行われる。1960年8月に旧西ドイツで上映されてセンセーションを巻き起こした「我が闘争」は、ヒトラーの生い立ちから1914年の第一次世界大戦勃発、ドイツ敗北、その後の1920年代のナチス党創立、総監に至るまで、ナチスによるユダヤ人迫害の事実を中心に描いた記録映画。編集は戦時中スウェーデンに亡命していたユダヤ系ドイツ人、エルウィン・ライザーさんが担当。ナチスがゲシュタポの反ユダヤ教育用に撮影しながら、あまりの残忍さで公開当時まで明るみにされなかったフィルムや、ドイツ、ポーランド、旧ソビエトなどのニュース映画など当時の貴重な映像が多数使用されている。ちなみにタイトルは第二次大戦後、ドイツ国内での出版が一切禁止されている、ヒトラー著の自叙伝「我が闘争」(1925年)から採用。
ナチスの歩みとその残酷な非人間性を明るみにした前作に対し、続編「続・我が闘争/勝者と敗者」は敗戦後、ニュルンベルク国際裁判で裁かれたナチ指導者たちの恐るべき罪業を追及した記録映画。1945年5月、ナチス・ドイツの運命は終わりを告げ、ヒトラーの第三帝国はもろくも崩れ去り、2000万ないし3000万の尊い人命が失われた。戦争犯罪人として責任をとらねばならない総統アドルフ・ヒトラー、宣伝大臣ゲッベルス、親衛隊総司令官ヒムラーはいずれも自殺。そのほかナチス幹部、ゲーリンク、カイテル、ヨードル、リッベントロップたちは連合軍に捕えられ、ニュルンベルク裁判にかけられた。続編では侵略戦争、戦争捕虜の虐待と殺害ならびに無差別破壊行為、一般市民の殺害、根絶、奴隷化、民族的な迫害などの起訴事実を追求していく。特にダハウ、ブッヘンワルト、ベルゼン、アウシュヴィッツなどの強制収容所における大量虐殺などは、目を覆いたくなるほどの残虐な記録も明らかとされている。
映画「我が闘争」
(1960年/スウェーデン/117分/スタンダード/モノクロ/日本語ナレーションモノラル+一部日本語字幕/DLP上映)
◯製作:トーレ・ショーベルイ
◯編集:エルウィン・ライザー
◯日本語ナレーション:小山田宗徳
◯日本初公開時タイトル:「わが闘争」(1961年2月公開 配給:東和)/リバイバル上映:1974年2月
映画「続・我が闘争/勝者と敗者」
(1961年/スウェーデン/81分/スタンダード/モノクロ/日本語ナレーションモノラル+一部日本語字幕/DLP上映)
◯製作:トーレ・ショーベルイ
◯台詞:エリック・ホルム
◯編集:トーレ・ショーベルイ、イングマール・エーベ、エリック・ホルム
◯日本初公開時タイトル:「勝者と敗者/続・わが闘争」(1963年2月26日公開 配給:東和)
◯上映:2010年8月14日(土)〜9月10日(金)
※8/14(土)〜8/20(金)、8/28(土)〜9/3(金)
「我が闘争」上映時間 11 : 30/16 : 15/21 : 00
「続・我が闘争」上映時間 14 : 15 /19 : 00
※8/21(土)〜8/27(金)、9/4(土)〜9/10(金)
「我が闘争」上映時間 13 : 50/18 : 45
「続・我が闘争」上映時間 11 : 45 /16 : 40/21 : 20
◯会場:渋谷シアターN
◯料金:当日一般 1,500円/学生・シニア 1,000円
※上映は2本立てではございません。各作品のチケットが必要。
(2010/08/13)