ピンクのビギニで反戦アートを続ける増山麗奈さんのドキュメンタリー@渋谷・ユーロスペース
ピンクのビキニを着た反戦アート集団「桃色ゲリラ」を率いる、新進気鋭のアーティスト増山麗奈さんを追ったドキュメンタリー映画「桃色のジャンヌ・ダルク」が現在、渋谷・ユーロスペースで上映されている。増山麗奈さんは東京芸大在学中の2003年春、アメリカのイラク攻撃に対する反戦運動の一環として反戦アート集団「桃色ゲリラ」を結成し代表に就任。「相手の文化をリスペクトする心を失ったとき、戦争がはじまるのでは?」という想いから、2004年にイラク、戦火のバクダッドを訪れてアーティストと共同作品の制作を行ったほか、「LAN TO IRAQ〜イラク人作家による現代アート展〜」としてイラク人アーティストを紹介する展示を沖縄、広島をはじめ日本各地や韓国などで行う。2005年には澤田サンダーさんとのコラボレーションで制作した絵本「幼なじみのバッキー」が第10回岡本太郎現代美術賞入選するなど、反戦パフォーマンス、執筆活動、絵画活動など、その精力的な活動は領域を横断して多岐に渡る。
現在公開中の同作品は、2006年春に出版された増山さんご自身の激動の半生を綴った「桃色ゲリラ PEACE&ARTの革命」(社会批評社)を下敷きにしたエピソードのほか、ピンクのビキニを着用し「女」である事を武器に「LOVE&PEACE!」と声高に叫びながら、各地でパフォーマンスを続ける彼女の活動を記録したもの。今回監督をした鵜飼邦彦さんは映画「シべリア超特急5」(水野晴郎監督、2003年)、「乱歩地獄/芋虫」(佐藤寿保監督、2004年)などの編集者として知られる。2007年に個展などで増山さんと出会い、そのパフォーマンスに魅了されて衝動のようにカメラを回し始めたのがキッカケ。同作品が初メガホンとなる。
「六ヶ所村再処理工場」で「Stop Rokkasho」と叫び、またあるときは防衛省に「治安維持法の再来!」と抗議へ赴き。さらに自らの母乳を使った「母乳アート」、女性の挑発的な肢体を描く「ネオ春画」シリーズや、「憲法9条」を喘ぎながら読む過激なパフォーマンスなど。30代、二児の母である増山さんの奔放な人生と創作活動を追った同作品は、破茶滅茶ながらも、なぜか観る者に元気を与える異色のドキュメンタリーとなっている。4月12日には上映終了後、「女性の体をオブジェ化する!!」をテーマに増山麗奈さんのトーク&ライブパフォーマンスを実施。上映は4月16日まで。
◯タイトル:「桃色のジャンヌ・ダルク」
◯期間:2010年3月27日(土)〜4月16日(金)21:00〜22:55
◯会場:渋谷ユーロスペース
◯監督:鵜飼邦彦
◯出演:増山麗奈、志葉玲、白井愛子、加藤好弘、澤田サンダー、黒田オサム、川田龍平、坂口寛敏、佐々木裕司
◯配給:アルゴ・ピクチャーズ
◯URL:http://www.momoirojeanne.com/
<アートパフォーマンス>
◯日時:4月12日(月)上映終了後
◯ゲスト:増山麗奈、白井愛子(歌手/桃色ゲリラ)
(2010/04/06)