ソ連を代表する映像作家・タルコフスキーの特集上映 @渋谷イメージフォーラム
20世紀のソ連を代表する映像作家、アンドレイ・タルコフスキーの特集上映「タルコフスキー映画祭2010」が2月6日より、渋谷イメージ・フォーラムで始まった。1932年、ソ連に生まれたタルコフスキーは、芸術家であった父の影響から子供時代に音楽、絵などを学ぶも途中で断念。20歳のときに地質調査隊としてシベリア地区で1年間働いた後、モスクワ市内にある全ロシア国立映画大学に入学。当初は落ちこぼれであったが、次第に頭角を表し、卒業制作『ローラーとバイオリン』(1960、コンチャロフスキ−との共同脚本)でニューヨーク国際学生映画コンクール第1位受賞。さらに初の長編映画デビューとなった『僕の村は戦場だった』(1962)では、ベネチア国際映画祭グランプリ、サンフランシスコ国際映画祭監督賞を受賞するなど、一躍世界的な脚光を浴びた。
以後、スタニスワフ・レム原作のSF小説をもとにした『惑星ソラリス』(1972)や『ストーカー』(1979)、核戦争勃発をテーマとした 『サクリファイス』(1896) など、86年、亡命先のパリで亡くなるまでに残した作品は学生時代から含めて僅か9本。20世紀の人類が抱えた様々な問題と対峙し、そこから見えてくる苦悩や本質を繊細かつ寡黙な映像美と、詩的な世界観で描いた作品の数々は決して単純ではないものの、彼が世界の人びとに与えた影響や衝撃は計り知れない。今回の映画祭では期間毎にローテーションを組み、彼が生涯で残した全作品をすべて紹介する。中でも『惑星ソラリス』では、東京の首都高速が「未来都市」の風景として登場するなど、黒澤明や溝口健二監督を尊敬していたというタルコフスキーと日本との思わぬ接点も見つけられる。同映画祭は3月12日(金)まで。
「タルコフスキー映画祭2010」
◯日時:2010年2月6日(土) 〜 2010年3月12日(金)
◯会場:渋谷イメージフォーラム
◯料金:当日料金:一般1,500円/学生1,200円/シニア・会員1,000円
※リピーター割引あり:半券提示で当日一般料金より200円引き
◯上映予定:
「殺し屋」(1958)
「ローラーとバイオリン」(1960)
「僕の村は戦場だった」(1962)
「アンドレイ・ルブリョフ」(1967)
「惑星ソラリス」(1972)
「鏡」(1975)
「ストーカー」(1979)
「ノスタルジア」(1983)
「サクリファイス」(1986)
※詳しい上映スケジュールは映画館にお問い合わせください。
◯URL:http://www.imageforum.co.jp/tarkovsky2010/Site/Top.html
画像:サクリファイス
(2010/02/09)