注目の新人、真利子監督の長編デビュー作「イエローキッド」 @ユーロスペース
藝大出身の新人監督、真利子哲也さんの長編劇場デビュー作「イエローキッド」が1月30日より、渋谷ユーロスペースで上映が始まる。同作品は東京藝術大学大学院映像研究科の修了作品として撮影された自主映画。「バンクーバー国際映画祭2009」でアジア新人監督賞にノミネート、さらに全国50館のミニシアターが加盟する「シネマ・シンジケート」が推薦する「New Director/New Cinema 2010」に選出されるなど、期待の新人監督として話題を集める。法政大学在学中から真利子監督は8mmで自主映画を制作し、2003年に「極東のマンション」、その翌年にも「マリコ三十騎」で「ゆうばり映画祭」のオフシアター部門グランプリを2年連続で獲得したほか、国内外の多数の映画祭で賞を受賞するなど、将来を嘱望される若手監督の一人として注目。大学卒業後、冨永昌敬、松尾スズキ、小林政広監督などのメイキング・ディレクターとして参加する傍ら、2007年に東京藝術大学大学院に入学して黒沢清監督に師事し、着実に「映画人」としてのキャリアを積み重ねてきた。
同作品は、認知症を患った祖母と2人で暮らすボクサー志望の青年(遠藤要)、「イエローキッド」という新作を描く新進気鋭のマンガ家(岩瀬亮)、さらにマンガ家のかつての恋人(町田マリー)が同棲する元アマチュア・ボクシングチャンピオン(波岡一喜)の男性3人の屈折した心情を描く。マンガ家が青年を新作マンガのキャラクターモデルに決めたことから、ストーリーは少しずつ動き始める。ある日、マンガ家は青年の行動が自分の描くストーリー通りに進んでいることに気がつき、青年が元チャンピオンを殺そうと考えているのではないか、という妙な疑いが頭をよぎる…。現実と虚構が交錯する現代社会の中で「一体何が真実なのか?」を深く描こうとした作品となっている。また劇中でキーとなる原色のアメコミ風マンガが、同作品にポップさとリズムを与えるアクセントの役割を果たす。初日1月30日、「12時の回」の上映前に真利子哲也監督、岩瀬亮さん、玉井英棋さんら出演者の舞台挨拶を予定。
映画「イエローキッド」
監督:真利子哲也
出演:遠藤要、岩瀬亮、波岡一喜、町田マリー、でんでん
○期間:1月30日(土)〜3月10日(水)
12:00/14:20/16:35/18:50
○劇場:ユーロスペース
○料金:一般1700円/大学・専門学校生1400円/シニア1200円/高校生800円/中学生以下500円
◯URL: http://www.yellow-kid.jp/
画像:2009年/日本/106分/配給:ユーロスペース
(2010/01/28)