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「アンリ・カルティエ=ブレッソン」のドキュメンタリー上映〜写真展関連企画(@東京都写真美術館)

東京都写真美術館では2009年11月28日(土)から2010年2月7日(日)の期間、写真展「木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン 東洋と西洋のまなざし」を開催している。日本人の木村伊兵衛(1901〜1974)と、フランス人のアンリ・カルティエ=ブレッソン(1908〜2004)は日本とヨーロッパと活躍の場は異なるものの、ともに20世紀の近代写真表現を切り開いた偉大な写真家として知られる。さらに2人の共通は「ライカ使い」であった点。急速に撮影機器が進歩する1930年代、バルナック型ライカを手に入れた2人はカメラを人間の眼の延長として捉え、街で出会った一瞬の光景や現実、人物の動きを切り取り、それまでなかった「スナップ写真」の在り方を証明した。

今回の写真展では、木村伊兵衛作品は東京都写真美術館のコレクションを中心に91点、またアンリ・カルティエ=ブレッソン作品は同館のコレクションのほか国内各美術館の所蔵作品も含め62点、全体で153点が揃う。見どころは同じスナップ写真でありながらも、木村伊兵衛が人と人の関係を重視し、自然な人びとの仕草や豊かな表情を重視した一方、アンリ・カルティエ=ブレッソンは幾何学的に対象を配置し、美しいフレーミングにこだわるなど、2人の個性を見比べられること。さらに1954年に渡仏した木村伊兵衛がカルティエ=ブレッソンと接点を持ち、2人でパリの街で撮影したスナップショップの数々など、「写真」を通して、触発される2人の当時の空気を感じられる点も見逃せません。

本展に関連し、ドキュメンタリー映画『アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶』が2010年1月2日(土)〜1月15日(金)の期間、同館1Fホールで上映される。本作はカルティエ=ブレッソンの訃報が世界を駆け巡った2004年の前年、自身の自宅で人生と作品を自ら語った遺言とも言うべきドキュメンタリー。「決定的瞬間」がどう撮られたのか、青春のメキシコ、助監督もつとめた映画監督ジャン・ルノワールとの出会い、マリリン・モンロー、ココ・シャネルら20世紀の“顔”を撮影したエピソード等々、カルティエ=ブレッソン本人の口からそのエピソードや謎が明かされるなど、近代写真史の上からも貴重な記録といえる。なお期間中、ライカの達人、写真家・田中長徳さんらのトークイベントも予定される。

写真展「木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン 東洋と西洋のまなざし」
○会期:2009年11月28日(土)〜2010年2月7日(日)
    ※12月28日(月)〜1月1日(金)は年末年始休館
○会場:東京都写真美術館3階展示室
○料 金:一般 700(560)円/学生 600(480)円/中高生・65歳以上 500(400)円

ドキュメンタリー映画『アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶』
○期間:2010年1月5日(火)〜1月15日(金)
    ※休映日:1月12日(火)
○会場:東京都写真美術館1階ホール
○料金:当日1,000円(前売券800円)
○イベント:
1月7日(木) 18:00〜(16:30の回上映後)
*ゲスト:写真家・田中長徳さん
*登壇者:東京都写真美術館
*「木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン」展担当学芸員:金子隆一さん

1月8日(金)、14日(木)、15日(金) 18;00〜(16:30の回上映後)
*登壇者:東京都写真美術館
*「木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン」展 担当学芸員:金子隆一さん

(2009/12/28)

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