オペラ映画フェスティバル2009〜モーツァルト四大オペラ@東京都写真美術館
東京都写真美術館では12月5日(土)から27日(日)までの期間、クリスマス企画として「オペラ映画フェスティバル2009」を開催している。本企画は昨年盛況を博した「オペラ映画フェスティバル2008 〜イタリアオペラ名作の森」に続くもので、今年のテーマは「モーツァルト四大オペラ」。過去に映画化された、モーツァルトの代表的なオペラである「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」「コシ・ファン・トゥッテ」「魔笛」の4作品を特集上映する。「神童」と呼ばれたモーツァルトは幼少期から作曲をはじめ、35歳の短い生涯の間に残した作品数は延べ700曲以上。そのうち、オペラは21作品を数える。モーツァルト・オペラの魅力は、6歳の頃から父親とともにウィーン、パリやロンドンなどヨーロッパの国々を巡る旅行を繰り返し、宮廷などの演奏会を通じて王侯貴族の贅沢な生活をよく知っていたこと。と同時に一般庶民の暮らしも知り抜いていたモーツァルトは、若くして他の作曲家とは比べものならないほど知識と経験を持ち、その人間観察の豊かな視点が彼のオペラをより味わいのあるドラマとして昇華させている。
75年に映画化された「フィガロの結婚」は、婚礼を控えたフィガロとスザンナを妨害する主人アルマヴィーヴァ伯爵に対して、フィガロがそうはさせまいと一杯食わせるという痛快なストーリー。結婚問題で父親から強い反対に遭うものの、それを乗り越えて結ばれたモーツァルト自身の経験とも重なり、オペラ・ブッファ(喜劇オペラ)の最高傑作といわれる。映画ではアルマヴィーヴァ伯爵役に、20世紀を代表する名歌手であるディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ、フィガロ役にディースカウとともにドイツ歌曲を支えるヘルマン・プライ。スザンナ役にはイタリアを代表する名ソプラノのミレッラ・フレーニなど一流の歌手たちが起用。キャリアのピークにある彼らの、微妙な演技や息遣いも見どころ。
そのほか、「フィガロの結婚」の演奏を務めたウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、「魔笛」(75年)を指揮したエリック・エリクソン、「ドン・ジョヴァンニ」(78年)を監督したハリウッド出身の鬼才ジョセフ・ロージー、「コシ・ファン・トゥッテ」(88年)の演出を手掛けたジャン=ピエール・ポネルなど、最高の指揮や演奏陣、さらに演出・映像分野の巨匠たちが結集した点も目が離せない。全作品ともに映画字幕入りで、オペラ入門としても最適。フェスティバルは27日(日)まで。
「オペラ映画フェスティバル2009 〜モーツァルト4大オペラ〜」
○期間:2009年12月5日(土)〜27日(日) ※月曜日は休館日
○会場:東京都写真美術館ホール(恵比寿ガーデンプレイス内)
○上映:「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」「コシ・ファン・トゥッテ」「魔笛」
○料金:
前売2800円 /当日3000円
4作品セット前売り券10,000円(樂画会事務局にて取扱い)
○お問合せ先:
樂画会事務局 TEL.03-3498-2508 http://gakugakai.com
(2009/12/10)