壮大なインスタレーション、大巻伸嗣『絶・景−真空のゆらぎ』は11/8まで
現在、トーキョーワンダーサイト渋谷で開催中の「大巻伸嗣『絶・景 −真空のゆらぎ』」が、いよいよ11月8日(日)で終了する。「ごみとは何か」という問いかけを起点に「Garbage Project」に取り組むアーティストの大巻伸嗣さんによる同展は、私たちのゴミを溶解炉で焼却処分した後に残る人工物「スラグ」を素材に用いたインスタレーション。「言葉の無い予言」は、スラグ敷き詰めた土手の先に、都会のドブ川を思わせる澱んだ水辺の風景が広がる巨大な作品。その流れのない川には、役目を終えた古びた一艘の小舟が浮かび、その先端には遠くのビル群や自動車の往来を眺める一匹の鳥が停まる。都会の片隅で忘れられているリアルな光景でありながら、どこか幻想的な世界すら感じさせる。そのほか、溶解炉の中でまるで太陽のように、ゴミが赤々と燃え揺らぐ様子を映し出す「罪のない破壊者」、2階の展示スペースに大量のスラグを敷き詰め、その中央の1点の穴から階下へ砂時計のようにスラグが流れ落ちた「真空のゆらぎ スカイライン」の3つの景。パルコの向かい、渋谷で開催されていることを疑いたくなるほど、壮大、かつ非日常的な空間へとホワイトキューブを変貌させている。入場は無料。
まだご覧になっていない人は、ぜひ足を運ぶことをお薦めします。
大巻伸嗣『絶・景 −真空のゆらぎ』
■会 期: 〜 2009年11月08日(日)
■会 場:トーキョーワンダーサイト渋谷
■時 間:11:00 - 19:00
■入場料:無料
(2009/10/30)