ヒトラー製作のプロパガンダ映画「意思の勝利」が上映(8/1〜)
シアターN渋谷では、8月1日から、1934年にドイツのナチ党の党首でありドイツの国家元首に就任したばかりのヒトラーが製作し、女性監督レニ・リーフェンシュタールがメガホンを取った「世界映画史上最大」の問題作「意思の勝利」を上映する。1934 年9月4日から6日間行われた国民社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)の全国党大会を、16台のカメラ、100人以上のスタッフ、60時間超える撮影フィルムなど、当時としては大掛かりな規模で記録した同作。その整然たる映像美、卓越した演出法はドイツ各地の民衆を熱狂させ、ナチ党の党勢を拡大する一助となった。
「最も完成度の高い」プロパガンダ(=政治的宣伝)映画として知られる一方で、海外でもその映像美は高く評価され、1935年のヴィネツィア・ビエンナーレでは金メダル、1937年のパリ万博でもグランプリを獲得。しかし、ナチズム台頭による第二次世界大戦勃発とその後の世界的大戦禍により、現在は世界から「封印」される。
今回の上映は、封印された同作の存在を伝え映画史上の芸術的重要性を再認識すると共に、同作を「反面教師」として二度と世界崩壊の歴史を繰り返してはならないというプロデューサー鈴木さんらの想いによって実現したもの。数年間から探していた権利元をアメリカに発見し、ヒトラー生誕120年、映画製作75年という、「節目」となる今年、広島・長崎の原爆祈念日、終戦記念日のある、8月に公開を決定した。
『意志の勝利』
上映場所:シアターN 渋谷
上映期間:2009年8月1日〜2009年8月28日
11:15/21:10
(2009/07/27)