外国文学者が「蟹工船」を読み解くイベント開催(5/17)
代官山ヒルサイドテラスは、5月17日、小林多喜二原作「蟹工船」をテーマに4カ国の文学研究者を招くトークイベント『世界は「蟹工船」をどう読んでいるか』を開催する。「蟹工船」は1929年に発表された作家・小林多喜二の代表作で、カニを漁獲し船上で缶詰に加工する工場施設を備えた漁船「博光丸」を舞台に、出稼ぎ労働者が安い賃金・劣悪な労働環境で酷使される様子を描いた群像劇。
発表から80周年を迎えた同作は、社会現象「格差社会」「貧困」が問題となった近年に再注目され、昨年はオックスフォード大学で「多喜二シンポジウム」が開催、韓国語版の新訳が出版、フランス語訳も近々出版、80年代キューバで出版されたスペイン語訳も近年見直されるなど、世界的な関心も高い。
会場では、実際に同作の翻訳に関わった訳者たちを招いて、『「蟹工船」が世界でどう読まれているか』をテーマにトークイベントを開催。出演するのは、「蟹工船」フランス語翻訳作業中のエブリン・オドリさん、昨年「蟹工船」韓国語新訳を出版したヤン・ヒジンさん、小林多喜二に関する研究、著作を多数発表しているフェリス女学院大学教授・島村輝さん、アートディレクター・北川 フラムさんの4人。「蟹工船」スペイン語版を刊行したマリア・テレサ・オルテガさん、リディア・ペドレイラさんもメッセージでコメントを寄せる。
また、トークイベント後には、1953年に公開された山村聡監督による映画『蟹工船』も上映。「蟹工船」をモチーフにして、フランス、韓国、スペイン、日本の4カ国の労働意識の違いを捉える今回のイベントに注目したい。
『世界は「蟹工船」をどう読んでいるか+「蟹工船」上映会』
画像:写真=小林多喜二
開催期間:ヒルサイドテラス ヒルサイドプラザホール(渋谷区猿楽町29-10 ヒルサイドプラザ内)
開催日時: 2009年5月17日(日) 13:00-17:00
入場料:1500円
定員:150名
予約・お問合せ:
電話予約:ヒルサイドインフォメーション TEL: 03-5489-3705
メール予約:info※hillsideterrace.com(※を@に変更して送信ください)
件名を「5/17 蟹工船参加希望」として、 氏名、連絡先、参加人数を明記して下さい。
※アートディレクタ北川フラムさんインタビュー(2006.3.17)
北川 フラムさん(株式会社アートフロントギャラリー 代表取締役)
渋谷は「インキュベーション機能」を持つ街。文化発信力のある横浜と連動の可能性も。
(2009/05/15)