映画館大賞が発表
全国約100館の映画館スタッフが、2008年に上映された映画作品からベスト1を選ぶ「映画館大賞」が、3月31日に発表され、クリストファー・ノーラン監督によるバットマンシリーズ最新作「ダークナイト」が一位に輝いた。今年が第1回目となった同賞は、若者の映画館離れが叫ばれる映画業界の現状にあって、「本当に心揺さぶられる映画体験とは、映画館の暗闇を見知らぬ人々と共有することでしか得られないもの」として、「映画を送り届ける側の「先端」に位置する」映画館スタッフが、「スクリーンで観てもらいたい」映画を選び、発表することで、映画館が「より豊かな文化の発信地」となることを目指して創設された。
対象となるのは、2008年に封切られた800本あまりの映画作品。洋画/邦画、メジャー/インディペンデント、自館での上映の有/無の区別なく、各映画館から提出されたベストテンを、1位=10点、2位=9点、3位=8点……10位=1点として集計された。
353点を獲得して1位に選ばれた「ダークナイト」は、第81回アカデミー賞にて助演男優賞に輝いたヒース・レジャーの悪役っぷりが話題になった作品。第2位には、5点の僅差でリリー・フランキー主演作「ぐるりのこと。」、第3位に第81回アカデミー賞外国語映画賞を始め国内外合わせて現在までに62冠を受賞している「おくりびと」が続いた。
また、同賞では「あの人の1本」と題して、「個人的なおすすめ映画」を選ぶ特別賞も実施。文化人部門みうらじゅんさんはスコセッシによるストーンズのドキュメンタリー「シャイン・ア・ライト」、映画監督部門岩井俊二さんは「おくりびと」、俳優部門蒼井優さんは自身の主演作でもある「百万円と苦虫女」をそれぞれ選考した。名画座館主たちが008年に特集上映・リバイバル上映された旧作から「最も鮮やかに甦った1本」を選ぶ「蘇る名画」部門では、昨年2月に亡くなった市川崑監督作『幸福』(1981年)が選考された。
なお、受賞作品は5月22日よりユーロスペースにて特集上映される予定だ。
※映画館大賞公式HP
(2009.3.31)
(2009/03/31)