東京芸術大学大学院映像研究科の功績
9月20日(土)より、ユーロスペースでは『東南角部屋二階の女』が公開中だ。監督を務めた池田千尋さんは、日本初の国立映画大学院・東京芸術大学大学院映像研究科の第一期修了生。この大学院は、講師に、北野武さんや黒沢清さんなど、日本の第一線で活躍する映画監督たちを迎えたことでも話題になった。本作は、池田千尋さんの商業映画デビュー作。また、脚本を担当した大石三知子さんも同研究科の映画専攻脚本領域で、日活ロマンポルノの全盛期を支えた脚本家・田中陽造さん(セーラー服と機関銃)に師事した第一期修了生である。「高度な専門知識と芸術的感性を育成する」ことを目的に05年に設立された東京芸術大学大学院映像研究科から、いよいよ新たな才能が発信され始めたようだ。
10月4日(土)には、上映後に池田千尋監督と黒沢清さんをゲストに迎えてトークイベントが開催される予定だ。
『東南角部屋二階の女』
2008年/日本/104分/配給:トランスフォーマー/©2008 Transformer, Inc.
待望の新人女性監督が、ベテラン俳優陣とともにつむぎだす"想いがつながる"物語
死んだ父親の借金を背負い、古アパートが建つ祖父の土地を売ろうとした僕。理不尽な仕事から逃れようと突発的に会社を辞めてしまった後輩。フリーの仕事もままならず、結婚でその不安を解消しようとする彼女。目の前にある問題から逃げて生きてきたあの頃。取り壊し寸前のアパートに僕らは偶然集まり、あの人たちに出会った。そしてわかったんだ、彼らの生き方が。それがわかったとき、ほんの少し何かが変わり世界が違って見えてきた……。
トークイベント
場所:ユーロスペース
日時:10月4日(土)18:45の回上映後
ゲスト:池田千尋監督、黒沢清さん(映画監督)
(2008/09/30)