明治通り・表参道・青山通りで囲まれたトライアングルエリアは、「渋谷キャスト」(旧渋谷宮下町計画)のほか、青山病院・こどもの城跡地、東京都児童会館跡地など、一等地ながらまとまった土地活用ができる大型再開発案件といえる。渋谷一丁目の東京都児童会館跡地および美竹公園については、渋谷区庁舎の建替え工事に伴い、一時的に渋谷区役所仮設庁舎(第一庁舎、第二庁舎、第三庁舎)が移転。そのため、公園通りの新庁舎が完成する2018年度までは、児童館および美竹公園跡地の活用は一旦お預けとなっている。
児童館跡地を青山通り方面に上りきった神宮前五丁目には、「青山病院跡地」および「こどもの城跡地」(上写真)の広大な土地が広がる。現在、青山病院跡地は「TBSハウジング渋谷」がオープンし、暫定活用が行われている。一時、都立広尾病院(恵比寿)を同所に移転し、地震など災害時の医療体制の強化に向けた「首都災害医療センター(仮称)」を整備するという案も出ていたが、現在は計画が見直しされている。一等地である同エリアの跡地利用は、高い関心が寄せられているが、本格的に動き出すのは五輪後の2020年以降となりそうだ。