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悲しみのミルク

上映・公演は終了しました。

ペルー/2008年/97分/配給=東風/©Courtesy of Wanda Vision

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密やかに、世界は輝きはじめる
南米ペルー近現代史の悲劇が生んだ一人の女?ファウスタ。彼女の歌声と秘密、そして旅立ちを、鮮やかに描き出す。

「あまりの苦しみにわたしは叫んだ、いっそのこと殺して欲しい、そして夫と一緒に埋めるがいい。」南米・ペルーの貧しい村で、ひとりの老女が息をひきとる間際に娘に託した歌?それは身篭りながら凌辱され、夫を殺された壮絶な過去を物語る。残された娘の名は、ファウスタ。彼女は、母乳から母の苦しみを受け継いだと信じている。その為、美しく成長した今でも一人で外を出歩くことができない。しかし、母を故郷の村に埋葬しようと決めたファウスタは、その費用を稼ぐため、街の裕福なピアニストの屋敷でメイドの仕事を始める。ファウスタが口ずさむ母の歌に心を引きつけられたピアニストは、真珠一粒と引き替えに、歌を一回歌うという取り決めを交わすのだが?。映画は、固く閉ざされたファウスタの心が、かすかに熱をおびていくさまを寡黙に、しかし鮮やかに描きだしていく。

世界が熱狂した?ラテンアメリカの新しい才能。

監督のクラウディア・リョサは、2010年にノーベル文学賞を受賞したマリオ・バルガス・リョサの姪にあたる。どれほど辛い記憶にとらわれていても、いかにもあっけらかんと明日がやって来るこの世界は、ときにグロテスクでさえある。しかし、その残酷さと笑い、悲しみと喜びの共存にこそ「ペルー的感性」があると述べるクラウディアの映画には、強靭な詩の力と圧倒的な生命の力が宿る。撮影は、『シルビアのいる街で』のナターシャ・ブレイア。歴史の傷跡をその身に引き受けた一人の女性の姿をとおして、過去への厳しい眼差しとみらいへの希望を独特の映像美に結実させた本作は、ベルリン国際映画祭の金熊賞を受賞。アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされるなど、世界の映画祭、映画ファンから熱狂をもって迎えられている。

アジア

監督:クラウディア・リョサ 出演:マガリ・ソリエル、スシ・サンチェス、エフライン・ソリス、マリノ・バリョン

料金:一般1700円/大学・専門学校生1400円/会員・シニア1200円/高校生800円/中学生以下500円

※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。

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