浮世絵動物園
上映・公演は終了しました。

歌川広重 「東都飛鳥山の図 王子道 狐のよめ入」(太田記念美術館蔵)
鶴や亀などのおめでたい動物、あるいは飼い主のそばでまどろむ猫。浮世絵には、こうした現在の私たちにもなじみ深い動物の姿が多く描かれています。同展では、動物を描いた作品にフォーカス。小さなお子さまも楽しめるよう、わかりやすく紹介しています。身近な動物だけでなく、龍や河童や化け狐など実際には存在しない空想上の生きものから、図鑑の挿絵のように精密に描写したもの、さらには擬人化した遊び心あふれるものまで、浮世絵からは、実に多様な動物たちの姿を見ることができます。同展を通して、江戸時代の人々と動物たちとの楽しい関係に触れてみてはいかがでしょうか?
■みどころの一点
歌川広重 東都飛鳥山の図 王子道 狐のよめ入
満開の桜の下、しずしずと横切っていく嫁入り行列。豪華な衣装から、高い身分の女性の輿入れかと思うところですが、よく見ると顔はなんと狐です。着物などにあしらわれた家紋は、稲荷神をあらわす火炎宝珠。狐は稲荷神の使い、あるいは家来と考えられていました。おそらく行列は、飛鳥山の北にある王子稲荷を目指しているのでしょう。空模様も奇妙で、晴れにもかかわらず雨が降っています。このような不思議な天気を「狐の嫁入り」と称しますが、江戸時代には実際に狐の嫁入りを見たという噂が流れるなど、狐にまつわる怪異は、人々にとって親しみのあるものだったようです。本図は、動物の擬人化の作例であると同時に、当時の信仰や俗説が色濃く反映された作品なのです。
画廊・ギャラリー
歌川広重ほか
料金:一般700円、大高生500円、中学生以下無料
※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。







