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映画美学校セレクション2010

上映・公演は終了しました。

□6月5日(土)(2本立て/合計135分)
『タートルマウンテン』(2009年/DV/40分/研究科西山洋市ゼミ作品)
監督:栩兼拓磨(西山洋市ゼミ)
鶴屋南北の「霊験亀山鉾」を下敷きに、仇討ち合戦が繰り広げられる本作は、西山洋市が映画美学校のゼミで受講生と協同しつつ探究してきた「時代混交劇」の最新作であり、「映画美学校生が作った映画としては他に類を見ないもの」との評価もある。

『大いなる幻影』(1999年/35mm/95分/第1期フィクション・コース高等科コラボレーション作品)
ヴェネツィア映画祭、トロント映画祭、フェスティバル・ドートンヌ・ア・パリ等招待作品
監督・脚本:黒沢清
出演:武田真治、唯野未歩子、億田明子
黒沢清監督が第1期フィクション・コース高等科生とのコラボレーションで撮った近未来SF映画。以降『回路』『アカルイミライ』『叫び』と続いていく黒沢独特の終末論的な世界観が、色濃く反映された作品である。


□ 6月6日(日)(2本立て/合計104分)
※『パンツの名』(2009年/DV/8分/2009/第13期フィクション・コース初等科実習作品)
監督:古澤健

『世界は彼女のためにある』(2004年/DV/96分/第5期フィクション・コース高等科修了作品)
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター部門審査員特別賞受賞作品
監督・脚本:保坂大輔
出演:坂ノ下博樹、布瀬谷香、津田寛治、諏訪太郎
保坂大輔が第5期フィクション・コース高等科の修了制作として監督した作品。“愛”をテーマに、あらゆるジャンルを超越し、壮絶なスペクタクルとスケールで描いた本作は、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭ののちロードショー公開され大きな注目を集めた。

□6月7日(月)(3本立て/合計91分)
※『ハラリータ舞暁に死す』(2008年/DV/9分/第12期フィクション・コース初等科実習作品)
監督:万田邦敏

※『プラヴァツキィ少佐』(2009年/DV/7分)
監督:西山洋市

『どこまでもいこう』(1999年/35mm/75分/第1期フィクション・コース高等科コラボレーション作品)
平成12年文化庁優秀映画大賞受賞作品、ロカルノ映画祭、ロッテルダム映画祭、ナント三大陸映画祭(審査員特別賞受賞)等招待
監督・脚本:塩田明彦
出演:鈴木雄作、水野真吾、芳賀優里亜
塩田明彦監督と第1期フィクション・コース高等科生とのコラボレーション作品。郊外の団地で暮らす小学生たちの日々の出来事が、ひとりの少年の心の成長の物語として、繊細かつ大胆に描かれる。音楽は映画美学校音楽美学講座の講師でもある岸野雄一が担当。

□6月8日(火)(2本立て/合計80分)
『ちえみちゃんとこっくんぱっちょ』(2005年/DV/50分/第6期フィクション・コース高等科修了作品)
みちのく国際ミステリー映画祭、フランクフルト・ニッポン・コネクション等招待作品
監督・脚本:横浜聡子
出演:鈴木由美子、森下法雄、工藤麻奈美
『ジャーマン+雨』で第48回日本映画監督協会新人賞を受賞し、昨年『ウルトラミラクルラブストーリー』(松山ケンイチ主演)が公開され話題となった横浜聡子が、第6期フィクション・コース高等科の修了制作として監督したCO2オープンコンペ最優秀賞受賞作。

『吸血鬼ハンターの逆襲』(2008年/DV/30分/招待作品)
監督:西山洋市 
出演:中村愛美、上馬場健弘
謎めいた依頼によってコウモリを探すペット探偵。その頃町ではヒステリックなコウモリ狩りと吸血殺人が頻発し、そこに動物愛護団体も乗り出してくる。映画史を彩る「吸血鬼映画群」に位置するこの作品は、低予算ながらスケールの大きな作品になっている。

□6月9日(水)(3本立て/合計65分)
※『おとしもの』(2008年/DV/9分/第12期フィクション・コース初等科実習作品)
監督:大工原正樹

※『破戒くん』(2009年/DV/8分/第12期フィクション・コース初等科実習作品)
監督:大工原正樹

『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』(2010年/HDV/49分/第11期フィクション・コース高等科コラボレーション作品)
監督:大工原正樹/脚本:井川耕一郎
出演:長宗我部陽子、岡部尚
かつて暮らした港町をやって来る妙子と治の姉弟。そこで二人は、次第に心に巣食うバケモノ「あいつ」の幻に襲われ始める。『赤猫』に続き脚本を井川耕一郎が担当した意欲作。

□6月10日(木)
『葉子の結婚(オムニバス映画)』(2009年/DV/91分/招待作品)
監督:長島良江、佐藤央、小出豊、粟津慶子、矢部真弓、万田邦敏
2009年秋にアテネ・フランセ文化センターで行われた万田邦敏監督特集の際に万田邦敏ゼミの修了生たちを中心に制作されたオムニバス映画。『シャーリーの好色人生』の佐藤央や『こんなに暗い夜』の小出豊など近年劇場長編デビューした監督たちも参加している。

□6月11日(金)(3本立て/合計71分)
※『雑木林襲撃』(2008年/DV/10分/第12期フィクション・コース初等科生)
監督:植岡喜晴

『大拳銃』(2008年/16mm/31分/第9期フィクション・コース高等科修了作品)
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター部門審査員特別賞受賞作品、PFFアワード2009入選作品
監督・脚本:大畑創
出演:小野孝弘、岡部尚、宮川ひろみ、三宅和樹、杉江義浩
不況下の町工場を舞台に、拳銃の密造をテーマに繰り広げられるアクション映画の傑作。第9期フィクション・コース高等科修了制作として作られた本作は『魔眼』とともにフィクション・コースのカリキュラム改革以降に誕生した新しい展開を示唆する作品と言える。

『殺しのはらわた 』(2006年/DV/30分/第8期フィクション・コース高等科コラボレーション作品)
監督・脚本:篠崎誠
出演:嶋田久作、唐橋充、藤田陽子
第8期フィクション・コース高等科の講師と受講生のコラボレーション作品。まもなく最新作『東京島』が公開される篠崎誠監督のアクション映画に対する思いが、30分という時間の中に凝縮され、圧倒的なテンションが全篇に持続する快作。殺し屋たちを演ずる映画美学校講師陣の演技も見もの。

□6月12日(土)(3本立て/合計68分)
『魔眼』(2008年/16mm/25分/第9期フィクション・コース高等科修了作品)
監督・脚本:伊藤淳
出演:谷更紗、小田篤、渡辺美穂子、舘美涼、秋山輝雄
第9期フィクション・コース高等科修了制作として作られた作品。主人公真知子の目の前に横たわる母と妹の無惨な死体。絶望の淵に立つ彼女の目には日常を超えた世界が映しだされてゆく。映画開始から息もつかせぬ恐怖の物語。 

※『おそらく悪魔が』(2009年/DV/9分/第13期フィクション・コース初等科実習作品)
監督:高橋洋

『狂気の海』(2007年/DV/34分/第9期フィクション・コース高等科コラボレーション作品)
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭招待作品
監督・脚本:高橋洋
出演:中原翔子、田口トモロヲ、長宗我部陽子
『リング』シリーズの脚本家であり、まもなく最新監督作『恐怖』が公開される高橋洋が、『ソドムの市』に続いて撮った超低予算のSF的政治サスペンス大作。破天荒な物語展開はもちろんだが、日本国首相を演ずる田口トモロヲとふたりの女優の存在感ある演技が出色。

□6月13日(日)(2本立て/合計125分)
『よろこび』(1999年/16mm/32分/第2期フィクション・コース初等科修了作品)
エクサンプロヴァンス国際短篇映画祭、オーバーハウゼン国際短篇映画祭国際批評家連盟賞作品 
監督・脚本:松村浩行
出演:遠山智子、西山洋市、万田邦敏
最近作『TOCHKA』が昨年の東京国際映画祭で上映され話題となった松村浩行監督の第2期フィクション・コース初等科修了作品。オーバーハウゼン国際短篇映画祭で国際批評家連盟賞を受賞するなど、国際的にも高い評価を受けた。

『TOCHKA』(2001年/DV/93分/映画美学校スカラシップ作品)
東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門公式出品作品
監督・脚本:松村浩行
出演:藤田陽子、菅田俊
映画美学校スカラシップとして製作され、昨年一般公開された映画的対話劇。北海道・根室の海岸に点在するトーチカ群を舞台に、主要登場人物二人、劇中音楽もなく、台詞と環境音のみの音響設計など過激なまでに切り詰められた表現で構成された松村監督の才気に満ちた野心作。


□6月14日(月)(2本立て/合計92分)
『牛乳王子』(2008年/DV/15分/第11期フィクション・コース初等科修了作品)
フランクフルト・ニッポン・コネクション上映作品
監督・脚本:内藤瑛亮
出演:加藤真、安藤舞、泉水美和子
第11期フィクション・コース初等科修了制作作品。恋心を寄せる同級生の前で痴態をさらし、笑い者にされ自殺した加藤真の怨念が殺人鬼・牛乳王子を生む。牛乳まみれの異色ホラー。国内外の映画祭に数多く招待された。

『国道20号線』(2007年/DV/77分/映画美学校映画祭スカラシップ作品)
監督:富田克也/脚本:相澤虎之助、富田克也 
出演:伊藤仁、りみ、鷹野毅
第1期フィクション・コース初等科修了生の富田克也が『雲の上』で映画美学校スカラシップを獲得し監督した作品。徹底したリアリズムで、現代の地方都市の有様を浮き彫りにしたこの作品は各地で上映され、映画の枠を超え大きな話題となった。

□6月15日(火)(2本立て/合計88分)
『見知らぬ恋人』川邊崇広監督(2009年/16mm/38分/第10期フィクション・コース高等科修了作品)
監督・脚本:川邊崇広
出演:藍山みなみ、アラン恒次、清水沙映、土屋裕樹
第10期フィクション・コース高等科の修了制作作品。本能と純粋な心に導かれ思いもよらない行動を起こす男と女、それに翻弄される男と女。この4人の若い男女が繰り広げるエゴ&ラブ&コメディ。大胆な物語の展開が見るものを驚かす。

『土竜の祭』井土紀州監督(2009年/HDV/50分/第11期フィクション・コース高等科コラボレーション作品)
監督:井土紀州
出演:ほたる、長宗我部陽子、阿久沢麗加
第11期フィクション・コース高等科コラボレーション作品。ホームヘルパーの朝子、かすみ、千晴は、訪問先の一人である熊谷老人の意外な事実を知る事となる。そこから3人の運命の歯車が回り始める。監督のアイディアと11人の受講生シナリオチームが生んだ濃密なドラマ。

□6月16日(水)(2本立て/合計105分)
『記憶のない生』(2002年/DV/7分/2001年度ドキュメンタリー・コース初等科実習作品)
監督:後藤雅美、冨田信康、西晶子
「全く面識のない人に取材すること」という条件を課せられたドキュメンタリー・コース初等科のカリキュラム「インタビュー課題」の秀作である。制作チームのメンバーは、ある高層団地での92歳の老人と出会いインタビューをすることとなるが、意外な展開が待ち受ける。

『チーズとうじ虫』(2005年/DV/98分/研究科作品)
山形国際ドキュメンタリー映画祭(小川紳介賞/国際批評家連盟賞受賞)
監督:加藤治代
重病の母にキャメラを向けたパーソナルな記録のようにはじまるこのドキュメンタリーは、母の死を契機に、生と死をめぐる「思考」のためのメディアに変容する。ナント三大陸映画祭ドキュメンタリー部門最高賞など受賞。

□6月17日(木)(2本立て/合計119分)
『高浪アパート』(2006年/DV/59分/自主制作作品)
監督:大川景子
茨城県千代川村に住むインドネシアから来た8人の若者の姿を第5期高等科生大川景子が自主制作でドキュメント。担当講師の筒井武文監督が「シーンの連続だけで、すべてが語られている」と絶賛した作品。

『島影』丸谷肇監督(2007年/DV/60分/2006年度ドキュメンタリー・コース高等科修了作品)
山形国際ドキュメンタリー映画祭上映作品
監督:丸谷肇
かつて放浪の際に訪れ一時を過ごした島・屋久島。そのとき見たものは憧憬だったのか。再び訪れたこの島であらためてカメラが見たものは…。本作は2009年山形国際ドキュメンタリー映画祭の“島特集”で上映された。

□6月18日(金)(2本立て/合計104分)
『SELF AND OTHERS』(2000年/16mm/53分/映画美学校協力作品)
リュサス・ドキュメンタリー映画祭、山形国際ドキュメンタリー映画祭招待作品
監督:佐藤真/撮影:田村正毅
ナレーション:西島秀俊
夭折した写真家牛腸茂雄の足跡を、残された写真・手紙・音声からたどる。当時ドキュメンタリー・コース主任講師であった佐藤真監督(1957-2007)は、この「不在」を記録する試みを『阿賀の記憶』『エドワード・サイード Out of Place』と続けた。

『すでに老いた彼女のすべてについては語らぬために』(2001年/ DV/51分/研究科コラボレーション作品)
監督:青山真治
出演:万田邦敏、西山洋市、億田明子
「第16回国民文化祭・ぐんま2001inたかさき」のシンポジウム「21世紀と映画表現の可能性」のために、青山真治監督が研究科生とのコラボレーションで制作。青山の映画と文学を越境するラジカルな思考は、激しい議論を呼んだ。

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