渋谷文化プロジェクト

渋谷をもっと楽しく!働く人、学ぶ人、遊ぶ人のための情報サイト

小口容子プレゼンツ「変態まつり」第3弾

上映・公演は終了しました。

最近、ぬるい映画ばっかりで面白くなくない?
映画って、人生踏み外しちゃうような勢いがなきゃ意味なくない?
…そんな思いで、私が心から愛する、濃ゆい変態映画を集めてみました。


長谷川久
『ねんねこりんりん』(8mm/1981年/45分)ぴあフィルムフェスティバル1981入選
『とまとぴん』(8mm/1982年/25分)フジ8ミリ映画コンテスト1982入選
天女のお嬢様が“地球人の男の子”を所望して、ご乱心、わがまま放題に暴れる!
などと要約するのもはばかられる、破天荒なストーリー。
その話の展開や映像への変換の仕方は、喩えがたいアナーキズムで貫かれている。
映像作家・音楽家であり、本業は精神科医であった長谷川久は、1997年に自身とは何の縁もない宮崎県の小学校で、身元が知れるものを一切身に着けずに、自死したそうだ。
不謹慎だが、そのことは私に、長谷川久の“一片の暗さもないが故に逆に強く、人生のどうしようもない困難さを感じさせてしまう”映画と実に似つかわしい、と思わしめた。
長谷川久が残した、この稀有な8mmフィルムを見ることが今必要なんだ!と、強く訴えたい。


原田浩
『ぼくの恋・ショートバージョン』(2007年/1分)
『二度と目覚めぬ子守唄』(8mm→ビデオ/1985年/27分)ぴあフィルムフェスティバル1986入選
この27分の作品は、すべて作者・原田浩1人の手書きによるアニメーションである。
現在も、そのもの凄く手間がかかる手法で作ることに、原田浩のアニメーション作品への信念があるのだと思う。
1枚1枚の画に怨念とすらいえる思いがこもっており、アニメ作品と思えない程のネガティブな感情がダイレクトに伝わってくる。
しかし、ネガティブであるからこそ、まさに映画なのだ。制作に1人で1年かかったというラストの崩壊シーンは、どんなに大勢の人を使って群舞しているミュージカルなどよりも、圧巻!
私は初めて見たとき、自我も崩壊しそうになった。
(今回は“普通上映”と“仕掛け付きバージョン”で2回楽しめます。)


金東薫
『チケット売り場の桜井さん』(8mm→ビデオ/2009年/6分)イメージフォーラムフェスティバル2009入選/ベルリン映画祭2010フォーラムエクスパンデッド部門上映作品
『YOKO』(8mm→ビデオ/2010年/7分/新作)
金東薫は1977年韓国生まれ。
最近の韓国商業映画は実に勢いがあるが、個人実験映画のカテゴリーである金東薫の作品も、フィルムの特性を生かした暗く強烈な色・光で彩られていて、そのストレートに迫り来る“美しさ”に私は驚かされた。
彼は日本にいても、日本人である私たちとは違う風景を見ているんじゃないか、そう思えた。
映画の中で観覧車が送電線が、思いがけない現れ方をするのだ。
「チケット売り場の桜井さん」は実験映画にして、なんと2010年のベルリン映画祭のフォーラムエクスパンデッド部門で上映された作品。


小口容子
『2010年、夏』(8mm/1994年/35分)
『無援の抒情』(8mm→ビデオ/2009年/4分/新作)
『2010年、夏』は、「もしも“にっかつロマンポルノ”で、近未来オペレッタを作ったとしたら!」と思いつき、実際に自分で作ってみた作品。
商業映画に負けないため、台詞を役者に即興で歌わせた。
あのときは2010年がほんとうにくるときを想定していなかった。
『無援の抒情』は、15年ぶりに撮った8mm。某巨匠の「手持ちで移動撮影するときはファインダーなんて覗かないんだよ!」という発言を真に受けて撮影したが、現像が上がってきたら被写体が写ってなかったりしてたいへんだった。
そういうことがまた、8mmの醍醐味である、という作品になったと思う。

特集上映・映画祭

左記参照

料金:1プログラム¥1100/2プログラム目以降¥1000

※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。

オススメ記事