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フランス映画祭2010関連企画 アラン・レ…

上映・公演は終了しました。

1948年にデビューして以来、たった一人で陽のあたらない道を歩み続けてきたアラン・レネ。フランス映画祭2010の関連企画として当館と東京日仏学院の2会場にでアラン・レネの全作品を上映。
■上映作品

『ヒロシマモナムール(二十四時間の情事)』Hiroshima mon amour
1959年/91分/35mm/モノクロ/日本語字幕付
出演:エマニュエル・リヴァ、岡田英次
原作:マルグリット・デュラス
第二次世界大戦の心の傷跡に苦しむフランス人女優が、ロケのために広島を訪れ、日本人の建築家と一日限りの情事に耽ける。そして知る、広島の悲劇。
「病院と患者も見つかりました。それから被爆者手帳も。さらに丘の上の廃墟となった寺、なかなか生えてこない草、土産物屋の並び、慰霊碑の前で互いの写真を撮る人たち、焼けこげた石[壁に焼き付いた]影(大変ぼやけています)、魚市場、食堂を仕切っている寡婦、2、3匹の蟻、街の観光バス、朝のコーヒー、いくつもの橋と運河……」(広島での撮影前にアラン・レネがマルグリット・デュラスに宛てた手紙、『HIROSHIMA 1958』、関口涼子訳、インスクリプト)。

『去年マリエンバードで』 L’Année dernière à Marienbad
1960年/93分/35mm/モノクロ/日本語字幕付
出演:デルフィーヌ・セイリグ、ジョルジョ・アルベルタッツィ、サッシャ・ピトエフ
原作:アラン・ロブ=グリエ
ある豪奢な城館で、一人の男が、一人の美しい女性に、「去年、ぼくらはマリエンバードで出会っている」と告げる。「レネはしばしば、自分の関心をひくのは登場人物ではなく感情である、つまり登場人物が、自分の身を置く過去の領域に応じて自分の影のようなものとして抽出しうる感情であると言明してきた。登場人物は現在に属する、だが感情は過去の中に沈み込む。感情が登場人物になる、太陽がないのに公園に描かれた影のように(『去年マリエンバードで』)」。
(ジル・ドゥルーズ、『シネマ2*時間イメージ』宇野邦一ほか訳、法政大学出版局)

『ミュリエル』 Muriel ou le temps d’un retour
1963年/116分/35mm/カラー/日本語字幕付
出演:デルフィーヌ・セイリグ、ジャン=バティスト・チェーレ、ジャン=ピエール・ケリアン、ニタ・クライン
復興したが、いまだに戦禍の跡が残っている北フランスのとある町。アルジェリア戦争について人々は口を閉ざしている。この町で骨董屋を営む未亡人のエレーヌは、第二次世界大戦後に別れた初恋の相手と再会するのだが……。
「アラン・レネは第二次世界大戦、アルジェリア戦争、スペイン戦争などについて映画を撮り続けた唯一の映画作家だ。僕にとって、アルジェリア戦争を描いた映画として、『ミュリエル』は『小さな兵隊』より大事な作品だ」(アルノー・デプレシャン)。

『戦争は終わった』 La Guerre est finie
1966年/121分/35mm/モノクロ/日本語字幕付
出演:イヴ・モンタン、イングリッド・チューリン、ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド、ジャン・ダステ
スペイン内乱以来、25年間、反フランコ派の地下運動をしている中年の革命家の3日間の動きを描いた作品。スペイン生まれの元活動家センプランが自己の体験に基づいて書かれた脚本で、抑圧の中で自由を熱望する人間のありさまをアラン・レネが濃密に描き出している。「スクリーンではめったに見ることはないが、世界の変革に大きな役割を果たしている人々を描いてみたいと思った。もし一握りの人たちが世界を変えているのなら、彼らについて映画を作ってもいいのではないかと」(アラン・レネ)。

『ベトナムから遠く離れて』 Loin du Vietnam
フランス=イタリア=アメリカ/1967年/116分/35mm/カラー/日本語字幕付
監督:クリス・マルケル、ジャン=リュック・ゴダール、アラン・レネ、ウィリアム・クライン、ヨリス・イヴェンス、アニエス・ヴァルダ、クロード・ルルーシュ
アメリカが仕掛けたベトナム戦争を告発するために、6人の映画作家が、それぞれ自由な立場で短編作品を作り、クリス・マルケルが総編集している。アラン・レネは第4章・クロード・リデールを監督。クロード・リデールが、沈黙しつづける女性の前で、不信の時代の言語を語り、そして告発する。「集団的映画作品の名に値するフランス映画があるとしたら、まさにこの作品であるだろう。作っている最中でさえ、誰が何を担当しているのか分からなくなるほど、集団的な作業だった」(クリス・マルケル)。

『アメリカの伯父さん』 Mon oncle d’Amérique
1980年/125分/35mm/カラー/日本語字幕付
出演: ジェラール・ドパルデュー、ニコール・ガルシア、ロジェ=ピエール、マリー・デュボワ、ピエール・アルディティ
生物学者のラボリ教授が観察した交差する三人の運命。「『アメリカの伯父さん』は、おそらく科学的な理論をもっともよく提示している作品、あるいは科学的な理論を登場人物について語るもっともよい方法なのだということを示した作品でしょう」(アルノー・デプレシャン)。

『メロ』 Mélo
1986年/112分/35mm/カラー/日本語字幕付
出演: サビーヌ・アゼマ、ピエール・アルディティ、アンドレ・デュソリエ、ファニー・アルダン
ヴァイオリニストの妻は、家に訪れた国際的なキャリアを持つ夫の親友に魅了される。
原作は1929年のアンリ・ベルンシュタインの戯曲。かつての恋人の不義を語るアンドレ・デュソリエを、気づかないほどの微細な動きでカメラが近づくワンシーン・ワンショットの演出は圧巻。「私の関心は、スタイルのある音楽だった。(…)ベルンシュタインの言葉の響きやリズム、彼の強迫的主題や極度なノイローゼにかかった人物たちだ。(…)ベルンシュタインは観客に能動的になるのを求めている」(アラン・レネ)。

『巴里の恋愛協奏曲(コンチェルト)』 Pas sur la bouche
2003年/115分/35ミリ/カラー/日本語字幕付
出演: サビーヌ・アゼマ、ピエール・アルディティ、アンドレ・デュソリエ、オドレ・トトゥ、ランベール・ウィルソン
1925年、パリ。アメリカ人の元夫の登場は過去の結婚を知らない今の夫との生活を狂わせてしまうのだろうか。パリでロングランとなった傑作オペレッタの映画化。撮影はレナート・ベルタ。「エクトプラズムや墓地や鬼火やよくわからない夜ごと行われる儀式を行っている人々についてのイメージを持ってこの作品を撮影した」(アラン・レネ)。

『風にそよぐ草』 Les Herbes folles
2008年/104分/35ミリ/カラー/日本語字幕付
出演: サビーヌ・アゼマ、アンドレ・デュソリエ、アンヌ・コンシニ、エマニュエル・ドゥボス、マチュー・アマルリック
マルゲリットはお店を出るときに鞄を盗まれることを予期していなかった。さらにその強盗が鞄の中の財布だけ駐車場に投げ捨てていくなんてまったく予想していなかった。その赤い財布、マルグリットのパイロット免許の入った財布を何気なく拾ったのがジョルジュだった。「プロの俳優ばかり使う、という批判があるかもしれないが、私には、プロの俳優たちとの方が、それも偉大な俳優たちが出会ったときの方が、何かが起こるチャンスが大きいと思われる」(アラン・レネ)。

特集上映・映画祭

監督:アラン・レネ

料金:一般1700円/大学・専門学校生1400円/会員・シニア1200円/高校生800円/中学生以下500円

※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。

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