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美しき運命の傷痕

上映・公演は終了しました。

2005年/フランス・イタリア・ベルギー・日本/102分/配給:ビターズ・エンド

愛の痛みと苦しみを知る全ての女性に捧げる、愛と再生を描いた今世紀最高傑作

22年前に起こった不幸な出来事によって父親を失った三姉妹。美しく成長した彼女たちは今、それぞれに問題を抱えている。長女ソフィは夫の浮気に悩み、次女は恋人のいない孤独な日々を過ごし、三女は年の離れた大学教授との不倫関係を引きずっている。そして、彼女たちの母親が抱える、ある秘密−。
映画は、彼女たちが愛の地獄でさ迷い、もがき苦しみ、心に傷を負うさまを描きつつ、その運命を受け入れて現実を強く生きぬこうと“再生”する姿を、繊細かつ熱情的に映し出してゆく。
三姉妹と母親が集うラストシーン。母親が過去を振り返り、「私は何も後悔していない」とつぶやく時、父を失って以来ずっと三姉妹の心の中に残っていたわだかまりが解け、彼女たちは過去の呪縛からようやく解き放たれる。その瞬間、絶望から希望へと向かうひとすじの光を、彼女たちと共に私たちもまた見出すことが出来るのだ。


巨匠キェシロフスキの遺稿に挑んだ、若き天才ダニス・タノヴィッチ

『トリコロール』三部作や『ふたりのベロニカ』といった多くの傑作を生み出し、世界中の映画ファンに崇拝されながらも96年に54歳の若さで急逝したポーランドの巨匠クシシュトフ・キェシロフスキ。彼が最後に遺した「天国」「地獄」「煉獄」三部作の第一章「天国」を『ヘヴン』として映画化したドイッの新鋭トム・ティクヴァに続いて第二章「地獄」に挑んだのは、デビュー作『ノー・マンズ・ランド』でアカデミー賞外国語映画賞ほか数々の賞を受賞して一躍世界の注目を集めた若き天才ダニス・タノヴィッチだ。「運命と偶然」というキェシロフスキ作品の永遠のテーマを盛り込んで亡き巨匠にオマージュを捧げつつも、タノヴィッチはこの遺稿を大胆に脚色。
出演者たちの魅力を最大限に輝かせる優れた演出力と、観客の心をぐいぐいと作品世界に引き込む卓抜したストーリーテリングカで、確実に自分の作品へと昇華させた。『ノー・マンズ・ランド』で、生きるか死ぬかという戦争下の緊迫した状況に生きる二人の兵士の関係と、彼らをとりまくマスコミや国連軍の異常ぶりをブラックなおかしみたっぷりに描いたタノヴィッチならではのユーモアと皮肉は本作でも健在。息が詰まるようなシリアスな描写の後に、ミルクチョコレートに固執する母親やタイミングの悪い車掌といった、思わずクスリと笑ってしまうエピソードを盛り込んで、緩急のリズム豊かに物語を紡いでゆく。別々の個性を持った二つの才能の、時空を超えた奇跡のコラボレーション。この異色の、かつとびきり魅力的なコラボレーション企画に名優たちも続々と賛同し、「運命と偶然」によって生まれた出会いが起こした化学反応は、美しくも哀しい愛を描いた傑作として結晶した。

洋画

監督・脚色:ダニス・タノヴィッチ
出演:エマニュエル・ベアール、カリン・ヴィアール、マリー・ジラン、キャロル・ブーケ

料金:施設参照

※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。

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