冷たい水
上映・公演は終了しました。

1994年/フランス/92分
最新作『夏時間の庭』が大ヒットを記録したフランス人監督オリヴィエ・アサイヤス。60〜70 年代の激動の時代で映画、音楽、アート、そして思想などを吸収しつつ青春を過ごした彼は、画家を目指した後に映画を撮り始めた。するとすぐさま、当時行き詰まりを見せていたフランス映画界の新たな寵児として大きな注目を浴び、コンスタントに作品を発表してゆく。マギー・チャンにカンヌ映画祭主演女優賞をもたらした『クリーン』を始め、フランス映画の伝統を手放さず、かつアジアからアメリカまで様々なカルチャーに対する同時代的な感覚を備えた彼の映画。また『DEMONLOVER デーモンラヴァー』ではアメリカのカルト的バンド、ソニック・ユースに全編音楽を依頼したように、音楽、とりわけロックが、その映画を徴付ける大きな要素ともなっている。
1994 年の作品『冷たい水』は、そんな特徴を最初に、もっとも強く刻み込んだ作品だ。舞台は1972 年の冬。監督の分身ともいえる10 代後半の少年と少女。鬱屈と焦燥を抱えながらロックとともに疾走する、儚くも力強い彼らの姿が、全編16 ミリの手持ちキャメラで見事に捉えられている。マリワナを吸い、ビートニク詩人を愛する高校生ジルは、あるとき同級生のクリスティーヌと一緒にレコードを盗もうとする。だがクリスティーヌだけが警察に捕まり、彼女はそれを機に精神病院に入れられてしまう。一方、成績も素行も悪く、父と激しい口論を繰り広げ、そして高校を追い出されるジル。行き場のない彼はある夜、パリ郊外の大自然のなか、寂れたシャトーで行われるパーティに足を運ぶ。若者たちがロックとマリワナを手に、火を焚き、ガラスを割り、すべてのしがらみから解放されて踊り、寒さのなか身体を寄せ合う。そこには精神病院から抜け出して来たクリスティーヌもいる。えもいわれぬ高揚のなか抱き合う彼女とジル。やがてパーティの後、一瞬の儚い夜が終わりを告げる朝。彼らはふたりだけで、理想の人生を求めて旅に出る。
洋画
監督:オリヴィエ・アサイヤス 出演:ヴィルジニー・ルドワイヤン、シプリアン・フーケ、ラズロ・サボ、ジャッキー・ベロワイエ
料金:当日一般1300円/学生・シニア・会員1000円
※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。







