ジョルジュ・ビゴー展 -碧眼の浮世絵師が…
上映・公演は終了しました。

ジョルジュ・ビゴー 『クロッキー・ジャポネ』表紙 銅版画集 及川茂コレクション蔵
文明開化の時期に来日したフランス人画家、ジョルジュ・ビゴー(1860-1927)。急速に近代化する日本を目の当たりにした彼は、好奇心と親しみを持って、さまざまな日本の情景を描き、その姿を西洋に伝えました。
画集『あさ』『また』『おはよ』や『クロッキー・ジャポネ』などは、ビゴー来日直後の、近代化する日本を生き生きと映し出した傑作です。歴史教科書で著名な「釣りの勝負」が収録される雑誌『トバエ』は、「ひたすらに欧米の真似をすることが高尚」と信じた明治の日本人の姿を伝えます。
しかし、ビゴーが共感と同情を込めて描いた作品は、当時の日本人にとっては快いものではなかったのかもしれません。帰国後、パリで風刺挿絵画家としてデビューをしたビゴーは、わずか6年で郊外へと移住。生活のため、挿絵の仕事を引き受けて暮らしたといいます。
同展では、渡日前にビゴーが描いた新聞や雑誌への挿絵から、日本で出版した画集、そしてこれまであまり紹介されることのなかった帰国後の作品など、彼の仕事を網羅する資料を展示することで、ビゴーの全生涯を明らかにします。近年発見された『クロッキー・ジャポネ』のオリジナル銅版の展示のほか、この原版数点からのプリントなど、貴重な試みも行う予定です。美しい日本をこよなく愛し、世界に伝えたビゴー。幕末や明治初期の風俗、磐梯山の噴火、日清戦争など日本の初期写真を併せて紹介することで、写真史からみたビゴーの魅力と、ビゴーを魅了した日本の姿にもせまります。
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