不灯港
上映・公演は終了しました。

2008年/日本/101分/配給:クロックワークス/© PFFパートナーズ
万造、38歳。職業、漁師。嫁、募集中。
新たな才能を輩出し続けるPFFスカラシップ最新作。
極めて日本的な漁村風景に、孤独な男・万造の恋の顛末を描いた、しびれて、笑える、ハードボイルドな喜劇。
寂れた港町で漁師として働く万造は、父親の残した漁船に乗り、来る日も来る日も沖へ出て網を曳く毎日。たまの楽しみはうらびれたバーで酒を飲むこと。平屋の一軒家に一人暮らし。もちろん、独身。町役場主催のお見合いパーティへ出かけるも、時代錯誤なファッションと寡黙な性格がアダとなり結果は惨敗・・・そんな孤独な男・万造が、ある日コケティッシュで都会的な魅力を持つ美津子に出会い、一目ぼれ。持つものすべてを彼女のために投げうっても、万造はこれまでの人生で一番幸せだった。しかし、そんな幸福な日々は長くつづくはずもなく――――
現在活躍する多くの監督たちのデビューへの登竜門と言っても過言では無い、ぴあフィルムフェスティバル。そして入賞した監督の中から、たった一人に、映画を作る資金が与えられるのがPFFスカラシップ制度だ。『ぐるりのこと』の橋口亮輔、『ハッピーフライト』の矢口史靖をはじめ、近年も『かもめ食堂』の荻上直子、『アフタースクール』の内田けんじと、新たなエンターテインメントの旗手として注目を集めている監督たちも、このPFFスカラシップの権利を獲得し、デビューしている。
そして、2008年新たなる可能性を秘めた監督の商業長編デビューとなる作品が本作『不灯港』である。監督は弱冠27歳、理学部数学科卒、ぴあフィルムフェスティバル入賞作『MIDNIGHT PIGSKIN WOLF』が自主製作としてもほぼ初監督作という異色の経歴を持つ、内藤隆嗣。極めて日本的な漁村風景に、絵に描いたような漁師の風貌にも関わらず、振る舞いや身のこなしはダンディな主人公・万造のキャラクターという妙。そして、クサいセリフと独特の間を持たすユニークな演出により紡ぎ出されるズレた会話で観客を笑わせながらも、愛する者のためなら漁師にとって命とも言える漁船を売ることも厭わない万造に、男の中の男を見せシビレさせる。絶妙なバランス感覚で、新しい時代の”男の幸せ“を見事に描き出した『不灯港』は、殺伐とした現代に生きる観客の心に、ほのかな明りを灯すだろう。
今年1月に行われたロッテルダム映画祭では、場内は笑い声が溢れ、上映終了後、観客はすっかり主人公・万造の虜に。万国共通の笑いとダンディズムで見事な世界デビューを飾り、その後も海外の映画祭から出品オファーが殺到している。
邦画
監督:内藤隆嗣 出演:小手伸也、宮本裕子、広岡和樹、ダイアモンド・ユカイ、麿赤兒
料金:施設参照
※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。







