太陽のかけら
上映・公演は終了しました。

2007年/メキシコ/80分/PG-12/配給:アット エンタテインメント/© CANANA FILMS S.A. DE C.V. - 2007
僕は知っている、この世界の崩壊を。
輝く夏の午後、若者たちの無邪気な戯れがある事件を引き起こし、メキシコの格差社会という光と影を浮き彫りにする。
表現者ガエル・ガルシア・ベルナルの新たな姿。
ベルナルの今がすべて詰まった瑞々しい初監督作。
カンヌ国際映画祭ある視点部門でお披露目され、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督やアルフォンソ・キュアロン監督、ウォルター・サレス監督などそうそうたる顔ぶれが惜しみない賛辞を贈ったガエル・ガルシア・ベルナル初監督&主演の本作は、2008年初夏から本国メキシコで5ヶ月にも及ぶロングランを続け興行成績も$1million(約1億円)にも達する堂々の大ヒットを記録。今後もアメリカ、ヨーロッパ、中南米、アジアと世界中で公開が予定されている。
「モーターサイクル・ダイアリーズ」「バッド・エデュケーション」「ブラインドネス」などの出演作が世界的に評価され、数々の才能ある監督に熱烈に出演をオファーされながらも、ハリウッドに移住せず、あくまでも愛する故郷メキシコをベースに活動を続けるベルナルは、初監督作を製作するにあたっても、気負いなくそのスタイルを貫いた。普段の自分たちの生活をまるで映像に記録するかのように撮影された映像は、まるでベルナルの日常の風景やベルナルの素顔を映し出していくようである。きらめく昼下がりのプールサイドでのパーティー。気の置けない友人たちとの冗談だらけの会話やケンカ。好みの女性を見るとすぐに夢中になるラテン男性ならではの口説き方。しかしながら、物語はやがて展開し、ある事件によって、浮き彫りになる社会問題は、ベルナルが母国で常に感じている社会の矛盾である。
メキシコの植民地支配側と先住民側の格差社会は、今も確実に存在するが、現在では若者たちを中心にその様相が変化しつつある。上流階級の若者たちはこの格差が間違っている事を知りつつ、下層階級の人間たちを同等に見ることができず、その特権を手放すことや頭角を現し始めた有能な下層階級の若者たちに恐怖を感じ始めている。逆に今までおさえこまれていた下層階級の若者は、知識や実力を付け格差社会を乗り越えようとし始めている。
ベルナルの監督としての語り口は、その類稀なる演技表現と同じく、率直に核心を突く。観る側は、陽気さの影から不意に顔を現す暗部に思わず感情を揺さぶられ、当事者たちのやるせない哀しみを自分たち自身が体験したかのような余韻を負う。
また、本作ではベルナルの華やかな交友録を垣間見ることが出来るのも魅力。プロデューサーには、親友のディエゴ・ルナが名を連ね、そのディエゴと1児を儲けた私生活のパートナー、カミラ・ソディは妹役で出演。また、エンディング曲を書き下ろしているのは友人のベネズエラ人のミュージシャン、デヴェンドラ・バンハート。彼はベルナルと破局後のナタリー・ポートマンと交際し、楽曲と共に世界的注目を集めた。
予算や製作国に捕らわれず、世界中の幅広いジャンルの作品に出演し、演技の実力をますます高く磨き続けながら、更には映画監督としてもスタートを切った本作は、進化を続ける表現者ガエル・ガルシア・ベルナルの等身大の現在の本質全てが詰まっている。ベルナルの瞳は、中南米の現代社会の問題から目をそらすことなくまっすぐに見つめ、より良い未来を共に歩むために一緒に考えよう、といたずらっぽい笑顔と共に、観客に問題を投げかる。
洋画
監督:ガエル・ガルシア・ベルナル 出演:ガエル・ガルシア・ベルナル カミラ・ソディ ルス・シプリオタ テノッチ・ウエルタ・メヒア
料金:施設参照
※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。







