グラン・トリノ
上映・公演は終了しました。

2008年/アメリカ/116分/配給:ワーナー・ブラザース映画/©2009 Warner Bros. Entertainment Inc. and Village Roadshow Films (BVI) Limited. All Rights Reserved
男は迷っていた、人生の締めくくり方を――。
少年は知らなかった、人生の始め方を――。
そして、二人は出会った。
監督を兼ねる本作で、オスカー受賞作『ミリオンダラー・ベイビー』(04)以来の映画出演をはたしたクリント・イーストウッド。今回の役どころは朝鮮戦争の帰還兵ウォルト・コワルスキーだ。偏屈で頑固なコワルスキーが隣人との交流を通じて、自らの先入観や偏見を改めていく。
ウォルト・コワルスキーの日常は、自動車工の仕事をリタイアして以来、同じことの繰り返しだ。自宅を修繕し、ビールを飲んで一日が過ぎ、月に一度床屋に行く。亡き妻は最期の願いとしてウォルトに懺悔(ざんげ)を勧めた――今までの罪を告白し、神の許しを乞うてほしいと。しかし、ウォルトにしてみれば懺悔することなど何もない。かつて朝鮮戦争に出兵したウォルトは今もM1ライフルを手元に置き、ピカピカに磨きあげている。罪を告白するほど心を許せる相手がいるとしたら、それは愛犬のデイジーくらいだ。
そんな彼が「隣人」と呼んでいた顔なじみは引っ越したり、亡くなったりして、誰ひとりいなくなってしまった。今では近所に東南アジアからやって来たモン族が住み着いているが、ウォルトにはこれが気に入らない。というより、この近所で目にするものすべてがいまいましかった。どの家も軒は崩れかけ、庭の草木は伸び放題。住民は外国人だらけだ。モン族、ラテン系、アフリカ系の若いゴロツキはグループを作って、我が物顔で通りを歩く。ウォルトにも成人した息子たちがいるが、他人も同然だ。今のウォルトは、ただ死ぬのを待っているかのようだった。
ある晩、何者かが自慢のグラン・トリノを盗みに入るまでは――。
その72年製のフォード車は、ウォルト自身が自動車工として手がけた一台で、今も新車同様の輝きを放っている。このグラン・トリノが縁となり、ウォルトはタオ(ビー・バン)というシャイな少年と知り合うことになる。タオはモン族の不良グループにけしかけられて、ウォルトのグラン・トリノを盗もうとしたのだ。
それをウォルトが未然に防ぎ、計らずも町内の英雄に祭り上げられる。とりわけタオの母親と姉スー(アーニー・ハー)はウォルトに感謝することしきり。おわびのしるしとして、タオに奉公させたいと言い出すしまつだ。最初は移民の一家と関わりたくないと思っていたウォルトだったが、ついに根負けし、タオに家の修繕を手伝ってもらうことにする。やがて、ふたりの間に思いがけない友情が芽生え、それぞれの人生を大きく変えていく。
ウォルトはタオ一家の誠意に触れるうち、彼らの現実を、そして、自分自身の本心を知る。痛ましい過去をもつモン族の隣人は、ウォルトにとって本当の家族以上に通じ合える存在だった。そんな隣人との交流がウォルトの心を開いていく。あの戦争以来、固く閉ざされていた心の扉――それは暗いガレージにしまい込まれたグラン・トリノそのものだった。
洋画
監督:クリント・イーストウッド 出演:クリント・イーストウッド
料金:施設参照
※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。







