渋谷文化プロジェクト

渋谷をもっと楽しく!働く人、学ぶ人、遊ぶ人のための情報サイト

境界線上のヒロインたち 韓国アートフィ…

上映・公演は終了しました。

画像:『黒い土の少女』より


韓国映画が新たに放つ、孤高のシネアストたち

韓国映画振興委員会KOFICの全面協力のもと、韓国のアートフィルムの傑作全8作品を上映した「韓国アートフィルム・ショーケース2007/2008」。その中でも特に再上映のリクエストを多くいただいた『キムチを売る女』と『黒い土の少女』を限定上映!
この2作はともに辺境の地を舞台に、絶望や孤独と力強く対峙するヒロインの姿を描いている。また、チャン・リュル監督が『キムチを売る女』の次回作『ヒヤツガル』で、チョン・スイル監督から紹介された『黒い土の少女』のカメラマンを起用するなど、2人の監督は同志的な関係にある。キム・ギドク、ホン・サンス、イ・チャンドンに続いて韓国が世界に発信する新しい才能として、韓国アートフィルム・ショーケースではこの2監督の作品を日本に初めて紹介した。今回の2作品を通じて韓国のアート系映画作家の問題意識やスタイルに触れ、韓流エンターテインメント作だけではない、韓国映画の奥深さを感じてほしい!

■上映作品
『キムチを売る女』2005年/中国・韓国/109分/配給:ドンスン・アートセンター
監督:チャン・リュル 出演:リュ・ヨンフィ、キム・パク、ジュ・グァンヒョン、ワン・トンフィ
中国北部の片田舎、キムチの露天商を営んでいる母。暗い過去を引きずりながらも平凡な毎日をつましく暮らしている親子の日常を透明感のある詩情豊かな映像で描いた本作は、絶望的な状況・絶対的な孤独のなかで人はどのようにして己の魂を解放させるかを描いた傑作である。韓国と中国にルーツを持ちながら、どちらにも属しえない朝鮮族を物語の主人公に据えることで、ボーダーレスな社会におけるアイデンティティーのゆらぎを見事に映像化している。クライマックスで悲劇的な行動に出る母の姿は、絶望の淵における個の力強さをスクリーンに刻みつけた名場面として長く記憶にとどめられるだろう。

『黒い土の少女』2007年/韓国/89分/配給:Sponge Ent.
監督:チョン・スイル 出演:ユ・ヨンミ、カン・スヨン
高度経済成長から見捨てられ、鉱山の閉鎖を余儀なくされている村に住む3人の親子。母親の代わりに父と兄の面倒を一生懸命にみる少女の孤独な日常を本作は詩情あふれるタッチで描いている。人気のないボタ山や荒涼とした山岳地帯の雄大な風景を絵画的な構図でとらえた映像と、無駄なセリフを一切省いたミニマルな物語は、寓意に満ちた神話的世界へと私たちを誘う。この世の全ての苦悩や孤独を自分の身で引き受ける決意をしたラストシーンの少女の姿は、実存的な生のあり方を映像で見事に表現している。

特集上映・映画祭

監督・出演:左記参照

料金:施設参照

※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。

オススメ記事