マルタのやさしい刺繍
上映・公演は終了しました。

2006年/スイス/86分/配給:アルシネテラン/©2006 Buena Vista International (Switzerland)
80歳のマルタの若かりし頃の夢は、『ランジェリー・ショップをオープンさせること』
叶えられなかった夢、忘れかけていた想い―
“夢への扉”を開く勇気があれば、人生の輝きは何度でもやってくる!
アルプスの国スイスから、遅咲きの乙女たちが贈る、心あたたまる作品が届いた。
スイスの小さな村、トループ村に住む80歳のマルタは、最愛の夫に先立たれ生きる気力をなくし、意気消沈の毎日をただ何となく過ごしていた。そんなある日、彼女は忘れかけていた若かりし頃の夢“自分でデザインして刺繍をしたランジェリーのお店をオープンさせること”を思い出す。しかし保守的な村では、マルタの夢はただ周りから冷笑され軽蔑されるだけ。それでもマルタは友人3人とともに夢を現実のものとするために動き出す。スイスの伝統的な小さな村に広がる、マルタと仲間たちの夢と希望の輪。夢に向かって頑張るマルタの刺繍が、人々の心をやさしくあたたかく紡いでゆく―。
2007年、大阪ヨーロッパ映画祭で上映され、老若男女問わず大反響を得た『マルタのやさしい刺繍』。変化を恐れるのではなく、それをチャンスと受け止めて新しい一歩を踏み出すことにより、成長していく人々の姿を描きだしたこの物語は、勇気と希望と元気を与えてくれる。最愛の夫の死を乗り越えて再び夢に向かって挑戦していく80歳のマルタの姿は、誰もが応援したくなり、観終わった後にやさしくて幸せな気持ちになれるだろう。
観ているだけで癒される、スイスの豊かな自然と、かわいい小物たち
本作を彩るのは、スイスの豊かな自然と、かわいい小物たち。
物語の舞台は、穴あきチーズで有名なエメンタール地方の小さな村、トループ村。大きな屋根、美しい花が飾られた小さな窓というエメンタール独特の農家が立ち並ぶ、のどかで豊かな風景は、観ているだけでどこかほっとさせてくれ癒してくれる。
また、スイスで時計と並んで有名なのが刺繍。ゴッホが注目した画家、スイスの自然主義画家アルベール・アンカー(1831−1910)の絵画にも、スイスの人々の生活に刺繍が欠かせないことが描かれている。本作に出てくるエメンタール地方の伝統的な柄の刺繍や、独特でレトロな色使いの刺繍を施した衣装は、どこか懐かしくてかわいらしく、乙女心をくすぐるアイテムとなっている。マルタたちがお茶を楽しむ時に使うティーカップ、首都ベルンのカフェで食べる大きなパフェ、お茶とともに楽しむアップルパイとカードゲームJASS(ヤス)、硬いカツレツを食べる時に使うカトラリーなど、劇中に散りばめられているスイスのかわいい小物たちが、遅咲きの乙女たちの輝いていく姿に華を添えている。
同年公開ハリウッド超大作を抜き、大ヒット!
スイスドイツ語、フランス語、イタリア語、インド・ヨーロッパ語系のロマンシュ語など多くの言葉が存在するため、なかなか映画が大ヒットに繋がりにくい国、スイス。しかし本作は小さな劇場での公開にも関わらず、多くの観客の共感を得て、同年公開の「ダヴィンチ・コード」「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」を次々と抜き、堂々の動員数No.1に輝くなど社会現象を起こした。
監督は弱冠35歳の新鋭女性監督、ベティナ・オベルリ。『ファーゴ』『レザボアドッグス』のスティーヴ・ブシェミのもとで撮影技術を学んだ彼女は、本作では、エメンタール地方に住む自身の祖母の生活からヒントを得て、小さなコミュニティーが抱える問題を風刺しながらも、心あたたまる力強い作品を見事に描いた。
また、主演はスイスの“グレート・レディ”こと、本国では誰もが知っているお茶の間の人気女優シュテファニー・グラーザー。88歳となる彼女は意外にも本作がスクリーン初主演。そんなシュテファニーのチャーミングな演技はスイス映画賞主演女優賞にノミネートされるなど、本国で高く評価された。
思わず応援したくなり、観終わった後にやさしくて幸せな気持ちになれるだろう。
洋画
監督:ベティナ・オベルリ 出演:シュテファニー・グラーザー、ハイディ・マリア・グレスナー、アンネマリー・デュリンガー、モニカ・グブザー
料金:施設参照
※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。







