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チェコ人形アニメの巨匠たち

上映・公演は終了しました。

2008年/チェコ共和国/68分/配給:アット・アームズ/photo:『りんごのお姫様』

その手から、人形は命を与えられた。

チェコの人形アニメ監督たちに、脈々と受け継がれる想い。
時代や社会を超えて、子どもたちのために夢を創り出したいという情熱と技術が、
奇跡のような作品を次々に誕生させた。
これは、比類なき芸術家たちのドキュメンタリーである。


イジー・トルンカ、ヘルミーナ・ティールロヴァー、カレル・ゼマンといった、世界のアニメーションの歴史にチェコアニメの名前を刻んだ巨匠たちから、現在も活躍するブジェチスラフ・ポヤル、ヤン・シュバンクマイエル、イジー・バルタといった監督たちに至るまで、日本未公開の作品や貴重な制作中の映像とともに、作家の心、作品への情熱や思いもよらない創意工夫の数々が数多く語られている作品に仕上がっています。

時代に翻弄されながらも、高い技術と優れたイマジネーションの力で作り上げられた珠玉の作品たちとともに、監督たちの歴史を振り返る、貴重なドキュメンタリー作品です。

また、本編の後に、ドキュメンタリーの中でも登場するポヤル監督の美しい人形アニメ「りんごのお姫様」と、一度見たら忘れられない、長く制作が待たれているバルタ監督作品の「ゴーレム」幻のパイロット版を特別上映いたしますので、どうぞご期待ください。

■同時上映作品
「りんごのお姫様」ブジチェスラフ・ポヤル監督(1973年/15分)
チェコの古典作家エルベンの童話が原作。ポヤルが『ライオンと歌』以来遠ざかっていた人形アニメに再び回帰した作品。この物語を選んだ理由について、ポヤルは「この物語は普通でない、特別なことに満ち溢れていると思えるんだ。本来の物語の筋は、自然と美と愛の永遠のシンボルである不思議な魅力を持ったりんごのお姫様と、悪い醜い魔女との間に設定されている。一方王子様はどちらかと言うと受身的な役割を担っている。この映画を選んだ際の重要な観点として、映画が言葉なしで物語ることができるようにという、ぼくの願いがあるんだ…」と答えている。また、この作品の中で傑出しているのは、叙情的なダンスの動き、強調された夢の幻影であり、そういったものは師匠であるトルンカの作品に表現されたような、湖面や池の水面に浮かんでいた透き通った妖精を思い出させる。

「ゴーレム パイロット版」イジー・バルタ監督(1996年/7分)
「ゴーレム伝説」とはチェコではよく知られたプラハのユダヤ伝説の一つ。16世紀末、錬金術師や占星術師と並んで慕われていたのが、土塊(粘土)から人造人間ゴーレムを造る神秘家ラビだった。ゴーレムは主人の言うことをよく聞き、敵対する勢力から守ったが、もはや制御できないほど強大になると、主人はゴーレムが動けないよう眠らせてしまったという。バルタ作品では、ひょんなことから「聖なる本」をみつけ、その本に導かれるように人生をかけた探求を始める、百歳の彫刻家パウルの非日常的な驚くべき人生を描こうとしている。このテーマを選んだ理由として、アニメーションも物に命を与えることであり、ゴーレムは化け物でもなく、私たちと無関係でもなく、私たちをとりまく物質の原理として感じられるからだとバルタは答えている。粘土や写真、絵で表現された、生々しい温度や息遣いを近くに感じるような人の表情、生きているかのように動き回る建物が一体となって渦巻き、押し寄せてくる。その迫力ある映像は圧巻で、完成を待ちわびる声が相次ぐが、資金の不足により現在は制作を中断している。

ドキュメンタリー

監督:ブジェチスラフ・ポヤル 出演:イジー・トルンカ、ブジチェスラフ・ポヤル、ヘルミーナ・ティールロヴァー、カレル・ゼマン、ヤン・シュバンクマイエル、イジー・バルタ

料金:施設参照

※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。

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