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素朴美の系譜 江戸から大正・昭和へ

上映・公演は終了しました。

谷中安規 《蝶を吐く人》

※本作は、編集部のリコメンドページ(美術館の楽しみ)でも詳しくご紹介しています。

世界の美術史をリードしてきたヨーロッパや中国では、迫真的な写実を追求する絵画が歴史上大勢を締めていましたが、その周辺に位置した日本では、素朴な味わいに富んだ絵画が、時代を超えて盛んに描かれています。

室町時代のお伽草子絵巻や、近代初頭の参詣曼荼羅や大津絵などの庶民的な絵画に最初に花を咲かせた素朴絵は、江戸時代中期の禅僧白隠によって大きな転換を遂げます。人々への教化の手段として素朴な禅画を数千枚も描きましたが、いずれも表面的な写実にこだわらずに心の内なる仏を率直に描き出そうとしたものであり、世界の絵画史でも稀な自由な自己表現でした。また、浦上玉堂や岡田米山人らの南画家がアマチュアの立場で描いた山水画も、利有り済みにこだわらぬ清新な自己表現という点で高度な達成を示しています。
近代を迎えて西洋美術の輸入に忙しくなると、素朴美はいったんリアリズムを追求する絵画の陰に隠れてしまいますが、日本の伝統に眼が向き始めた大正から昭和の初期にかけて、素朴味あふれる表現は再び噴出します。禅画や南画の自由な自己表現に学ぼうとする画家も現れて、日本的な絵画が探求されたのです。

1素朴表現の胎動と展開
(社寺縁起絵、大津絵、俳画他)

2江戸の素朴な表現主義
(白隠の禅画、浦上玉堂の南画他)


3近代の素朴回帰
(1) リアリズムから素朴へ
(小杉放庵、萬鉄五郎、岸田劉生他)

(2)晩年の素朴スタイル
(熊谷守一、梅原龍三郎、中川一政他)

(3)我が道を行く素朴
(横井弘三、長谷川利行)

(4)余技としての素朴画
(藤岡鉄斎、夏目漱石、武者小路実篤)

(5)創作版画
(川上澄生、谷中安規、棟方志功、料治熊太)





画廊・ギャラリー

左記参照

料金:一般:300円(240円)
小中学生:100円(80円)
※()内は団体10名以上/60歳以上の方及び障害者の方は無料/毎週土曜日は小中学生無料

※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。

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