映画監督 渡辺一志 特集上映
上映・公演は終了しました。

弱冠23歳にして監督・脚本・主演を務めた『19』で鮮烈にデビュー、独自の世界観でオーディエンスに挑戦し続ける映画監督・渡辺一志。俳優としても活躍し、『ビジターQ』や『カインの末裔』ではその演技が高い評価を受けている。「撮る/撮られる」という境界線を軽々と飛び越え、ジャンルに縛られず美意識を貫き通す姿勢は、初めて8mmカメラを手にした高校時代から現在に至るまで変わっていない。
彼の映画に刻み込まれた強烈な"自由"への信念ーー例えば『19』で理由なく大学生を拉致する男たちや『キャプテントキオ』のアナーキーな映画青年たちーー。彼らは無軌道で暴力的だが、誰にも縛られることのない自由で純粋な心を持っている。彼のフィルムには、すべての男たちが心の奥底に隠し持つ、 "密かな憧れ"の純度を極限まで増した世界が広がっているのだ。
今回は映画監督・渡辺一志の足あとを映画を通して出会った友人たちとのトークを交えてたどる、初の特集上映となる。心の羅針盤をなくした青年たち、ひ弱な男につかれたすべての女たちにこそ、観てほしい。不自由な世界を自由に生きる、真にタフな男たちがスクリーンで待っている。
■上映作品
『19』(2001年/82分)
出演:川岡大次郎、渡辺一志、野呂武夫、野沢那智
弱冠23歳の渡辺一志が監督、脚本、主演で放つ衝撃のデビュー作。
実際に起こった事件をもとに、目的もないまま盗んだ車で旅を続ける男たちと、彼らに無意味に拉致され旅をする大学生との奇妙な旅を通して描かれる、青年たちの苛立ち、孤独、友情の物語。映画通で知られる、ファッションデザイナーのアニエスb.の絶賛を受け、全面バックアップのもと、世界配給された。
『ネイティブアメリカン風の男を追え!』(2005年/60分)
出演:忍成修吾、目黒祐樹、榮倉奈々、浅利陽介、板尾創路
海外映画祭用に『スペースポリス』を大胆に再構築。かつての“川口浩探検隊”を彷彿とさせる、モキュメンタリータッチのまったく新しい映画へと生まれ変わった!“ネイティブアメリカン風の男”こと、スペースポリス“軍曹”を演じる目黒祐樹の目ヂカラに、板尾創路のゆるいダンシング、忍成修吾、榮倉奈々、杉作J太郎、カンニング竹山などの強烈なキャラクターたちの夢の競演は必見。
『探偵事務所5〜ウサギ&探偵576編〜』(2006年/80分)
出演:佐伯新、渡辺一志、藤谷文子、目黒祐樹、佐野史郎、ミッキー・カーチス
自由気ままな青年“ウサギ”と気弱な探偵576の凸凹コンビが、事件を解決していくハードボイルド(?)・バディ・ムービー。不自由な世界で自由に生きる主人公“ウサギ”は、渡辺一志の美意識を集約させた、等身大のヒーロー像でもある。映画の垣根を飛び越えて、スペースポリス“軍曹”も友情出演するので『ネイティブアメリカン風の男を追え!』とあわせてみると、より楽しめる。
『19』8mm版(1996年/50分)
出演:渡辺一志、福山亮一、野呂武夫、有馬顕
衝動に突き動かされ、わずか19歳で監督した8mmフィルム映画。8mmフィルム独特のざらついた質感と、ドキュメンタリー的な撮影手法を駆使した演出は学生映画ながらも高い評価を得て1996年のぴあフィルムフェスティバルで準グランプリを受賞。のちに『19』は長編劇場作品として渡辺一志自身の手でリメイクされる。その早熟な才気に注目。
『ゼブラ』(1997年/10分)
出演:加藤ナオ、島田亮輔、渡辺一志、レオナルド備前
大学時代、アレックス・コックス監督の『ストレート・トゥ・ヘル』に刺激を受けて製作された8mmフィルム映画。逃げる男女、追う男、拳銃、カーチェイス、暴力、突き抜ける青い空。全編を通してアメリカ映画的な色彩と世界観で作り込まれた意欲作。
『ステイフリー』(2002年/25分)
出演:渋川清彦、渡辺一志、三輪明日美、藤谷文子
伝説の激ロックバンドPEALOUTのミュージックビデオとして撮影された『ソウルライダー』『GOODBYBLE』『旅人の歌』の3編を、新たに追加シーンを撮り足し、ひとつの物語として完成させた短編映画。情けなくてイカした、ふたりの男の何気ない日常を音楽ともに綴る。馬鹿馬鹿しくて、ちょっとだけ泣けるロックムービー。
『やまもとまさみを探せ!』
やまもとまさみ、芸人。
2007年『R-1グランプリ』ファイナリストであり、独特のネタで観客の笑いのツボを刺激するピン芸人、やまもとまさみは、渡辺一志映画の隠れた常連俳優でもある。ときには主役、ときには強烈な印象を残すワンポイント・キャラクターとして、映画の中に隠れたやまもとまさみを探し出そうという、実にゆるいプログラム(?)。ゆるさの中に妙なヒーリング効果がある“まさみワールド”は、特につかれた人にオススメ。
『キャプテントキオ』(2007年/95分)
出演:ウエンツ瑛士、中尾明慶、泉谷しげる、いしだ壱成、日村勇紀(バナナマン)、石立鉄男
『北斗の拳』+『ニューシネマ・パラダイス』というトンでもない発想(!?)から生み出された、まさに渡辺一志のおもちゃ箱のような映画。西暦 20XX年の新東京都を舞台に、映画づくりに情熱を注ぐ青年たちと、悪の支配者“都知事”との対決をマニアックかつエンターテイメントに描く。本作が遺作となった石立鉄男の存在感は圧巻。千葉繁のシャウトするナレーションが、ジャンプコミックの黄金期を彷彿とさせる痛快青春映画。
特集上映・映画祭
監督:渡辺一志 出演:左記参照
料金:一律 1,500円
※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。







