縛師 Bakushi
上映・公演は終了しました。

2007年/日本/94分/配給:スローラーナー+アットエンタテインメント
あなたは本当のSMを知っているか?
19世紀、嗜虐嗜好であるフランスの小説家、マルキ・ド・サド(「悪徳の栄え」)と、被虐嗜好を持つオーストラリアの小説家、ザッヘル・マゾッホ(「毛皮を着たヴィーナス」)の頭文字を取り、“SM”という言葉が生まれた。当時SMといえば、非日常的で隠微な欲望を意味した。SM嗜好のある人間は弾圧され、時には処刑されることもあった。日本にその文化が息づいたのは、大正から昭和にかけて。画家である伊藤晴雨が書いた“責め絵”の発表。そして数々の小説??。その後、愛好者の密かな愉しみを満足させる雑誌「奇譚クラブ」や「風俗奇談」「裏窓」が発売され、SMは形を変えながらも確実に広がっていく。ピンク映画、ロマンポルノ、裏ビデオ、アダルトビデオ、官能劇画、漫画、小説、イラスト??。しかし現代の日本では、SMは変態行為としてのプレイから精神論へと変化し、一般的に使用されるまでに至り、わたしたちに身近な言葉として存在している。そんな現代に“SM”を改めて問い直す、珠玉のドキュメンタリーが誕生した。 SMがただの嗜虐と被虐という二極化したものではないのだ。映画『縛師』には、SMの本当の答えが、提示されている。
アブノーマルで、純粋な、愛のかたち
静寂でぴんと張り詰めた空気の中で響き渡るのは、縄のきしむ音と、息づかい、そして徐々に漏れ聞こえるモデルの声。モデルたちの声に反応して、縛師は縛り方を変え、モデルは縛師の縄に呼応するように、艶やかな表情へと変化していく。そこに言葉はいらない??。映画『縛師』の中に描かれているのは、縛師とモデルとの、絶対的な信頼感。“エクスタシーとは死に向かうこと”。相手のことが分かり合えているからこそ、モデルたちは死に向かうことが出来、 “死”に向かうからこそ感じる“生”。モデルが考える一番快楽を得られる方法を、縛師は見つめ続け、誘う。モデルたちの苦悩の顔から時折見せる、艶やかで官能的な表情。縄が解かれたときの、安堵とはうらはらの、寂しげな表情。「縛られることで、自分を解放できる」「縛りとは、癒しなのかもしれない」。彼女たちはすべてを縛師に委ねるからこそ、最高の快楽を得ることが出来る。縛師は今日も、優しく抱きしめるように、縛り続ける。
「S&Mの真実を、真正面から捉えたい」
男女間の関係性を描き続けてきた廣木隆一、初のドキュメンタリー!!
緊縛という日本独特の文化に焦点を当てたのは、『M』『ヴァイブレータ』など、女性の心理を鋭く描いてきた廣木隆一。廣木監督は、初のドキュメンタリーとなる本作で、現在も第一線で活躍する、濡木痴夢男、雪村春樹、有末剛という三人の縛師と、彼らが厳選したモデルの間で行われている“対話”を真正面から誠実に見つめ続けた。そして縛っていくにつれ、ついに、S=サディズムとM=マゾヒズムという従来の意味が見事に転倒する様を、フィルムに捉えることが成功したのだ。第36回ロッテルダム映画祭にてワールドプレミア上映後、多数の国際映画祭にて上映、衝撃と賞賛を受けた本作がいよいよ公開される。
ドキュメンタリー
監督:廣木隆一 出演:濡木痴夢男、雪村春樹、有末剛、早乙女宏美、菫、卯月妙子
料金:入場料金:一般1,700円/大学・専門学校生1,400円/会員・シニア1,200円
※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。







