ある子供
上映・公演は終了しました。

2005年/ベルギー=フランス/95分/配給:ビターズ・エンド
自分の子供を売ってしまうブリュノ。
まだ何も知らなかった。
涙も、働く汗も、本当の愛も、命の重ささえも。
20歳のブリュノ。毎日、仲間と盗みをして暮らしている。恋人はソニア、18歳。ある日、ふたりの間に子供ができる。だが、ブリュノには実感がない。盗んだカメラを売りさばくように、ブリュノは子供を売ってしまう。ショックを受け、倒れるソニア。ブリュノは自分の犯してしまった過ちに気づくのだが…。
現代の若者たちが抱える「私たちは大人になるのか、なれるのか」という困難を、厳しくも暖かな視点で見つめ、胸揺さぶる物語へと昇華させた本作。ダルデンヌ兄弟作品史上、最もエモーショナルな感動に溢れる新たな傑作が誕生した。
ラストシーン。
まだ、希望はそこにある。
若年層の失業率が20%というベルギー。社会や経済の環境から発生した若者の問題に、ヨーロッパだけでなく世界が直面している。ブリュノやソニアは、決して特別な存在ではない。家庭に恵まれず、貧しさにさらされ、労働の価値も知らず、将来への期待を抱くことができない子供たちが、大人になれない若者たちになっていく。日本でも「NEET」や「引き篭もり」が増えているのは、どこかに同じ閉息感があるのかもしれない。この時代に、若者たちは未来への光を見つけることができるのだろうか。
「貧しい人たちにこそ、希望の光をわずかでも見せたい」−−ダルデンヌ兄弟のことばの通り、成長していく若者の中にある可能性を見つめる本作のラストシーン。何かが激しく揺さぶられるように。何かを洗い流すかのように。誰かと何かを分かち合うかのように。そこにひとすじの希望の光があらわれる。

洋画
監督・脚本:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
出演:ジェレミー・レニエ、デボラ・フランソワ、ジェレミー・スガール、ファブリツィオ・ロンジョーネ、オリヴィエ・グルメ
料金:施設参照
※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。







