ソクーロフと戯れる
上映・公演は終了しました。

写真:『エルミタージュ幻想』©2002 Hermitage Bridge Studio and Egoli Tossell Film AG
『牡牛座 レーニンの肖像』公開記念。
世界のアートシーンを刺激し続けるアレクサンドル・ソクーロフ。天皇ヒロヒトを描き大きな話題となった『太陽』、タルコフスキー監督をフィーチャーしたドキュメンタリー『モスクワ・エレジー』や『ヴィオラソナタ・ショスタコヴィッチ』などの未公開作品など、デビュー作『孤独な声』から最新公開作『ロストロポーヴィチ 人生の祭典』まで全17作品を一挙上映!
■上映作品
A:『孤独な声』(1978-1987年/ソビエト/86分)
ニキータとリューバの愛の物語。ソクーロフの第一回監督作だが、タルコフスキーの擁護にもかかわらず、当局から上映禁止処分に。
B:『ヒトラーのためにソナタ』(1979年/ソビエト/10分)
ヒトラーとスターリンという同時代を生きた二人の独裁者の人生を、スティル構成で対比させた。不思議な静けさと緊張感に満ちている。
C:『ヴィオラソナタ・ショスタコヴィッチ』(1981年/ソビエト/80分/セミョーン・アラノヴィッチとの共同監督)
ショスタコヴィッチの音楽と生涯についての作品。旧ソビエトで最高会議題議員だった彼は、実は反体制派だった…。本作はペレストロイカまで公開禁止だった。劇場未公開。
D:『痛ましき無関心』(1983年/ソビエト/96分)
第一次世界大戦中のさなか、厳しい社会情勢とは無関係に恋愛ゲームに興じる人々がいた…。原作はバーナード・ショウ。本作もペレストロイカまで上映禁止だった。劇場未公開。
E:『モスクワ・エレジー』(1986・1987年/ソビエト/88分)
タルコフスキーについてのドキュメンタリー。終章に流れるチェロは、同じく亡命者だったロストロポーヴィチによるものである。劇場未公開。
F:『日陽はしづかに発酵し…』(1988年/ロシア/138分)
中央アジアの荒涼とした大地を舞台に、ロシアとアジアの青年の交流を軸に繰り広げられる壮大な叙事詩。原作はストガスキー兄弟のSF「世界終末十億年」。本作は、国内で冷遇されていたソクーロフを、一躍世界レベルに押し上げた。
G:『ペテルブルグ・エレジー』(1989年/ロシア/40分)
世界的バス歌手ヒョードル・シャリアピン(1873-1938)の家族を描いた。本作はソクーロフの描く家族の肖像である。
H:『セカンド・サークル』(1990年/ロシア/93分)
ひとりの青年が亡き父親の葬儀をだすために、事務手続きから出棺まであれこれする、それだけの話だが、傍観するような死への距離感が強く印象に残る。
I:『ストーン クリミアの亡霊』(1992年/ロシア/83分)
チェーホフ館の番人の青年と、蘇ったチェーホフとが幻想的な交流をする。ゆがんだ画面、日常音を生かした見事な音設計はソクーロフの真髄そのものである。
J:『ロシアン・エレジー』(1993年/ロシア/68分)
末期ガン患者を近代ロシアの民衆と重ねて描き、普遍的な生と死を見つめた意欲作。冒頭のせつないような緊張感に、観客は映画にぐっと引き込まれてしまう。
K:『静かなる一頁』(1993年/露・独/77分)
原作はドストエフスキーの「罪と罰」だが、ソクーロフの自在なイメージはマーラーの音楽と相俟って、かつて誰も描けなかった映画空間をつくりだした。
L:『マザー、サン』(1997年/露・独/73分)
人里離れた海辺の森に暮らす老いた母と、母を見守る息子の濃密な物語。静謐な祈りと死の世界。97年ベルリン国際映画祭での初上映の際、賛否両論真っ二つに別れた。
M:『モレク神』(1999年/露・独・日/102分)
ベルヒテスガルテンの山荘で過ごすヒトラーと愛人エヴァ・ブラウン。ソクーロフの手にかかったヒトラーとは…。
N:『エルミタージュ幻想』(2002年/露・独・日/96分)
美術品が陳列されたままのエルミタージュ美術館を舞台に、ロシア近・現代300年史を、映画史上初の90分ワンカットで描いたソクーロフの代表作。世界映画史上もっとも贅沢な作品。世界各国で大ヒット。
O:『ファザー、サン』(2003年/独・露・仏・伊・蘭/84分)
静かな町の一角に暮らす退役軍人の父と息子。ソクーロフは「この父子の愛は神話的スケールであり、ある種のおとぎ話である」と語っている。
P:『太陽』(2005年/露・伊・仏・スイス/115分
出演:イッセー尾形、桃井かおり、佐野史郎
1945年8月15日前後の天皇ヒロヒトとその周辺の出来事を描き、大ヒットした作品。
Q:『ロストロポーヴィチ 人生の祭典』(2006年/ロシア101分)
共産党政権化でソルジェニーツィンを擁護したことで、当局から睨まれ、亡命した反体制派知識人として知られるチェリスト、ロストロポーヴィチの生活と音楽。
特集上映・映画祭
監督:アレクサンドル・ソクーロフ
料金:一般1,500円/大学生・専門学校生1,300円/会員・シニア1,200円
※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。







