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眠れる美女

上映・公演は終了しました。

2005年/ドイツ/103分/配給:ツイン、ワコー/©2005 Alossa Film All Rights Reserved

“秘密の館”で提供される“眠れる美女”がもたらす、溺れる官能の渦とめくるめく非日常的なエロス体験。

ベルリンの街の一角にひっそりと立つその館は、何もかもが謎めいていた。信用のおける年老いた顧客だけが出入りを許されるこの秘密の館では、まるで死んだように眠っている美しい娘と一夜を共にすることが出来る。経験豊かな娘、見習いの娘、情熱的な娘…。友人から館の存在を聞いた孤独な事業家エドモンドは訪れる度に、ふくよかで瑞々しい肉体のぬくもりや、そこから放たれる甘美な香りに胸を高鳴らせる。この館によって彼は、内に眠っていた情熱をかき立てられる一方、母、初恋などを思い出し、夢の中であやされるかのような陶酔の日々を過ごす。この美女たちは何をしても目覚めることがない。どのように連れて来られ、眠らされているのか。その秘密はお客と美女の世話をする上品なマダムだけが知っている。
「眠り通しで、始めから終りまでわからないんでございますからね。どなたとおやすみいたしましたかも……。それはお気がねがありません。」
いったい、マダムは何者なのか。なぜ老年客だけを招き入れるのか。
時折真夜中にやってくる男たちが車で運び出す荷物の中身は何なのか。

三島由紀夫に“文句なしに傑作”“熟れすぎた果実の腐臭に似た芳香を放つデカダンス文学の逸品”と絶賛された川端康成の傑作小説をドイツ人監督が映画化。

過去に日本で2度映画化され(68年 監督:吉村公三郎/主演:田村高広、95年監督:横山博人/主演:原田芳雄)、フランスでもクロード・ミレール監督が着想を得た(『オディールの夏』94年主演:ジャン・ピエール・マリエール)川端康成の異端的傑作小説を今回映像化したのは、監督、製作、脚本、主演を兼任するドイツ人ヴァディム・グロヴナ。俳優として40年以上活躍しているベテランで、最近では『4分間のピアニスト』に出演。監督デビュー作でカンヌ国際映画祭カメラドールを受賞して以来、数多くの映画や、TV作品を演出してきた鬼才である。撮影は『フラミンゴの季節』の監督でもあるシーロ・カペラッリが担当。新旧様々な建築物が混在する現代のベルリンの街並みを、老境の主人公の内面に寄り添うようにして情景を切り取ってみせる。主人公を館へと誘う友人コーギを演じるのは、ドイツ語圏の国際的名優マクシミリアン・シェル(『ニュールンベルグ裁判』『ダ・ヴィンチ・コード』)。厳格なマダム役には、圧倒的な存在感を放つ舞台女優アンゲラ・ヴィンクラー(『ブリキの太鼓』)、忠実な運転手役にビロル・ユーネル(『トランシルヴァニア』)など、実力派が脇を固めている。奇しくも川端作品の翻訳で著名な日本文学研究家エドワード・G・サイデンスティッカーが逝去した今年、本作は日本公開を迎える。『善き人のためのソナタ』『ドレスデン、運命の日』『素粒子』『厨房で逢いましょう』『4分間のピアニスト』など、多様な秀作を送り出しているドイツ映画界から、新たに届いた必見の話題作である。

洋画

監督:ヴァディム・グロウナ 出演:ヴァディム・グロウナ、アンゲラ・ヴィンクラー、マクシミリアン・シェル、ビロル・ユーネル

料金:施設参照

※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。

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