モーテル
上映・公演は終了しました。

2007年/アメリカ/1時間25分/配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
宿泊料、イノチ。
決して、そのモーテルに泊まってはいけない
その夜、デビッド(ルーク・ウィルソン)が高速道路から降り、すれ違う車すらない田舎道を選んだのは、ほんの少しでも自宅への近回りをしたい一心からだった。助手席の妻エイミー(ケイト・ベッキンセール)が眠りから覚めると、すぐに口論が始まる。彼らフォックス夫妻は不運な事故によって幼い息子チャーリーを亡くして以来、愛が冷めきっており、近々離婚することで合意していた。エイミーの両親の結婚記念日を祝う会に出席した帰路であるこの夜のドライブが、夫婦としての最後の旅になるに違いなかった。
ふたりの憂鬱な深夜のドライブは、デビッドが路上のアライグマを避けようとしたことで、いっそう悪い方向へ転がり出す。車のエンジンがトラブルを起こしたのだ。道沿いにポツンと建つガソリンスタンドに自動車修理工(イーサン・エンブリー)がいたのは不幸中の幸いだった。しかしその男にエンジンをチェックしてもらい、道を尋ねてから再び走らせた車は、携帯電話も繋がらない真っ暗な道でついに動かなくなってしまう。やむなくふたりは徒歩でガソリンスタンドへと引き返したが、修理工の男はもういなかった。
デビッドとエイミーは電話を借りるため、すぐ近くの〈パインウッド・モーテル〉に立ち寄る。モーテルのフロントには誰もおらず、奥の部屋から女性の生々しい悲鳴が聞こえてくる。しばらくしてひょっこりと姿を現したのは、メイソン(フランク・ホエーリー)という中年の支配人だった。どうやら趣味の悪いホラー映画のビデオを観ながら、あり余るヒマをつぶしていたらしい。もうこのモーテルの周辺には営業中のガソリンスタンドはなく、朝になれば修理工の男がやってくると聞かされたデビッドとエイミーは、「当方、空室あり!」というメイソンの得意げな言葉にしぶしぶ頷くしかなかった。
メイソンに鍵を渡された4号室〈ハネムーン・スイート〉ほど、その名が不似合いな部屋はなかった。古めかしい壁紙とインテリア。錆びた汚水が流れ出すバスルーム。お世辞にも清潔とは言い難いこの部屋に足を踏み入れたデビッドとエイミーは、切なく惨めな気分を味わう。そして先ほどのドライブ中よりも不愉快な会話を交わすのだった。
やがて突如、凄まじいノックの音が鳴り響き、ふたりはハッと身を縮ませる。おそるおそる入り口のドアを開けてみると、そこには誰もいない。どうやらノックの主は隣の3号室にいるようだった。何者かからかかってきた無言電話と、執拗に続くノックの音に不安を感じたデビッドはフロントに駆け込み、隣人を注意するようメイソンに直談判する。「今夜の客はお宅らだけだが、ごくまれに学生やホームレスが忍び込むことがあるんだ」。メイソンはケロッとそう答えた。
ようやくノックの音が静まり、デビッドはテレビの横でほこりを被っているラベルのないビデオテープに目を留め、何気なく再生してみる。モニターに映し出されたのは、ホラー映画らしきおぞましい場面だった。マスク姿の暴漢たちに男女が捕らえられ、次々と殺害されていく光景に顔をしかめるデビッドとエイミー。ふとデビッドは、注意深く画面を観るうちにある事実に気づいた。ビデオに収録された幾つもの殺人シーンの撮影現場が、まさに今ふたりが宿泊している〈ハネムーン・スイート〉だということに!
単なる悪ふざけであってほしい。そんなデビッドとエイミーの願いは、部屋の数ヵ所に設置された隠しカメラを発見したことで空しく打ち砕かれる。ビデオの映像は紛れもなく本物の殺人を記録したスナッフ・フィルムであり、デビッドらが次の犠牲者となることは疑いようがなかった。身の危険を確信したふたりはモーテルからの脱出を図るが……。
洋画
監督:ニムロッド・アーントル 出演:ケイト・ベッキンセイル、ルーク・ウィルソン、フランク・ホエーリー、イーサン・エンブリー
料金:施設参照
※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。







