ルドンの黒 眼をとじると見えてくる異形…
上映・公演は終了しました。
19世紀末にフランスで生み出されたイメージが、現代の私たちをつかんで離さない−。まるでいま時のマンガ作家が渾身の想像力で作り出したような怪物たち。しかもこの作家は、非常に精神性の高い、ほとんど瞑想にいざなうような作品群も私たちに送り出しています。色は「あらゆる色の中で一番本質的な」黒。そこには何か極限まで突き詰めたような、その絵でしか説明できないような作者の思いが込められているのです。
しかしそれは私たちに伝えようとするメッセージではありません。それはオディロン・ルドン(1840−1916)という、ある孤独な芸術家が見た夢であり幻想だったのです。ボルドーに生まれた彼はその2日後には里子に出され、親兄弟と別離し、殺風景な荘園が広がる親戚の老夫婦に育てられるなかで次第に心を閉ざしていきます。逆に、現代にも通じる普遍性はここにあるといえるでしょう。
その心の闇は、黒という色彩で彩られることになります。植物学者クラヴォーを通じて知った顕微鏡下の不思議な世界や、彼から導かれたエドガー・アラン・ポーやフロベールなどの怪奇な物語との出会い、そして放浪の版画家ブレスダンを通じて学んだ版画の魅力と想像力の重要性?。そしてその闇はいつしか、多くの異形の者たちが住まう魅力的な王国へと変貌を遂げていったのです。
本展は岐阜県美術館の世界的に有名なルドンの素描と版画のコレクション200点により構成され、美術史上きわめてユニークな「黒の世界」を堪能できる稀有な機会となることでしょう。
ミュージアム
オディロン・ルドン
料金:当日一般:1,300円(1,200円)大学・高校生:900円(800円)中学・小学生:600円(500円)※()内は前売 / 団体
※学生券をお求めの際は学生証のご提示をお願いいたします。 (小学生は除く)
※障害者手帳をお持ちの方および介助者の方(1名)は、手帳のご提示で、入館料が一般:700円、大学・高校生:500円、中学・小学生:300円となります。
※団体は20名様以上。電話でのご予約をお願いいたします。
※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。







