14歳
上映・公演は終了しました。

2006年/114分/配給・宣伝:ぴあ/宣伝協力:アルバトロス・フィルム
本作は、映像ユニット「群青いろ」=_橋泉と廣末哲万=の劇場デビュー作品である。
2006年夏に完成。その後世界各国の映画祭で賞賛され、いよいよ一般公開を迎える。
映画『14歳』は、決してあの頃を忘れない大人たちの映画であり、14歳前後で大人の感覚を持ち始めた者たちのための映画であり、さらに、まともな大人になろうと日々悩む多くの人々に伝えたい映画である。
作中のエピソードは、脚本を担当した_橋泉の記憶に基づいている。
脚本に生身の人間のリアルな息遣いを与えたのは、監督&主演の廣末哲万。
「群青いろ」のこの切実な作品に一層の深みを与えるのが、自らの規律に従いながらも煩悶する教師を演じる香川照之、息子を絡めとるように愛する母役の藤井かほり、娘を理解することに興味を示すことのない母の渡辺真起子という絶妙の役者陣。また、前作『ある朝スウプは』で廣末と共に主演を演じた並木愛枝が今回も精神分析医に通いながら教師を続けるひたむきな女性という難しい役どころを演じている。そして、厳しいオーディションによって選ばれた14歳の中学生を演じる子役たちは、それぞれ天性の煌めく才能を披露している。
映画は、理解されることを希求する子供たちと、教師であることに悩み惑う教師たちの集う、学校という閉塞された空間の息苦しさ。同時に、学校の外でかつて14歳だったときの記憶に窒息しそうな大人たち。の、ふたつの世界が描かれる。
大人と子供のコミュニケーションは、理解すること、は可能なのか?
人の記憶は、関係をつくることに役に立つのか?
人は、人にどこまで関われるのか?
「群青いろ」の作品は、一貫して「普通」という概念に収まることの出来ない人々の織り成す、未来への予感とかすかに射しはじめる希望の光を提示する。
14歳は、透徹した眼で世界を捉えることの出来る年齢。
自分の力を自分で理解しはじめる年齢。
大人と子供とどちら側にも立てる年齢。
その年齢の、あの不確かで不安な日々を忘れずに、自分の力で未来を、世界を拓いていくこと。
それが現在を生きる私たちに一番必要なことなのだと、静かにこの映画は語っている。
声高ではないが、刺さる声で、安易な方法は決して選ばずに「希望」を語るこの『14歳』は冒頭からエンディングまで緻密に計画された音の効果と相まって、圧倒的な緊張感を持続しつつ「人はいつでもやり直すことが出来る」と、繰り返し伝えてくる。
これこそが、まさに、今、この世界が必要としている映画である。
ほんとうに誠実で優しい、ひとかけらの嘘もない映画。
それが『14歳』である。
邦画
監督・主演:廣末哲万 脚本:高橋泉 出演:並木愛枝、廣末哲万、染谷将太、小根山悠里香、渡辺真起子、香川照之
料金:施設参照
※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。







