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明日、君がいない

上映・公演は終了しました。

2006年/オーストラリア/99分/配給:シネカノン/©2006 2:37 PTY

それぞれに深い悩みを抱える10代たち──自ら命を絶つのはだれなのか?
爽やかな風が吹きぬけ、木の葉が陽光にきらめきながらそよぐ。生徒たちの姿が、教室や廊下、グラウンドにあふれていく。いつもと同じ、ハイスクールの朝の光景。今日もいつもと変わらない平凡な1日を過ごすかに見えた6人の高校生たちは、だが、ひとりひとりが人に打ち明けられない悩みや問題を抱え、押し潰されそうになっていることが、次第に明らかになっていく。やがて、午後2時37分に、その悲劇は起きる。はたして、自ら命を絶とうと決意するのはだれなのか……6人のうち、だれがその決意を実行しても不思議ではない、苦悩する10代の現実が、鮮やかに描き出される。だれもが自分のことで精一杯で、学校という場で、あるいは家庭の中で、互いに傷つけあい、または無関心という暴力で他者をうちのめす。ここで描き出される1日は、大人の社会を映し出す鏡でもあり、わたしたちの現実でもあるのだ。

カンヌを驚愕させたアンファン・テリブル、衝撃の初監督作品
友人を自殺で失った半年後、自らも自殺しかけたという衝撃的な実体験をもとに、弱冠19歳で本作に取りくんだ、オーストラリアの新鋭ムラーリ・K・タルリ監督。映画制作の経験はまったくなかったにも関わらず、わずか36時間で脚本の第1稿を書き上げたばかりか、軸となる登場人物6人それぞれの視点からのエピソードとインタビュー映像を巧みに交差させ、演技未経験の役者たちから最大限の力を引き出した。子供から大人へと成長する狭間で揺れ動く彼らが、心の奥底に抱える闇と、その脆さを、見事に描ききった手腕。それは、その年齢からは想像しがたい類まれな演出力によるものだ。ここで描かれる、みずみずしくも痛々しいほどの繊細さは、だれもが通り過ぎてきた思春期の記憶を呼び覚ます。タルリ監督が主人公たちと同じ目線を共有するからこそ生まれたリアリティが、ここにある。本作は、2006年のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門で上映されるや、20分にもわたるスタンディング・オベーションを巻き起こした。

ムラーリ・K・タルリ監督からのメッセージ
2年の歳月をかけて遂に完成したこの作品を、私はとても誇りに思い、「自分の生命を救ってくれた映画」だと考えている。私の経験は未熟かもしれないが、この映画は多くの人の人生に触れるものであると信じているし、人々の想像力や愛する心を呼び起こすきっかけになればと願っている。そして最終的にはこの映画が、私だけではなく多くの人の命をも救うことを、願ってやまない。
 憎しみに満たされた世界では、私たちは希望を持たねばならない。
 絶望に満たされた世界では、私たちは夢を持たねばならない。
 そして、不信感に満たされた世界では、私たちは信念を持たねばならない。

洋画

監督/脚本:ムラーリ・K・タルリ 出演:テレサ・パルマー、フランク・スウィート、サム・ハリス、チャールズ・ベアード

料金:施設参照

※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。

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