刺青 堕ちた女郎蜘蛛
上映・公演は終了しました。

2006年/日本/カラー/96分/配給・宣伝:株式会社アートポート/©2006 アートポート
妻子ある男性との不倫に破れ、出会い系サイトのサクラをしている女、アサミ。妻子と別居して家を出て、今日を生きるために自己啓発セミナーの勧誘をしている男、二ノ宮。穢(けが)れた過去を贖罪(しょくざい)し、救いを求めるふたりは偶然に出会った。自らの選択で刺青を彫ることを決意したアサミは、天才肌の彫師・彫光に肌を委ねる。やがて彼女の背中にはみごとな女郎蜘蛛の刺青が躍り、それは彼女自身を劇的に変えてゆく。刺青は二ノ宮の生き方をも大きく変え、刺青の完成を夢見る彫光を虜にする。やがて刺青に翻弄される男と女たちの運命は、大きく揺らぎはじめたノノ。
原作は今年2006年、生誕120年を迎えた文豪、谷崎潤一郎(1986〜1966)。昨年は『刺青 SI-SEI』(佐藤寿保監督)、『卍』(井口昇監督)と映画化があいつぎ、再び注目を集める谷崎文学のなかから、名作短編「刺青」を4度目の映画化。モダニズムと日本的な美を融合させ、耽美的な世界を展開させる谷崎文学のエッセンスをみごとに映像に移し替えた監督は瀬々敬久。『ユダ』(04年)、『肌の隙間』(05年)、『サンクチュアリ』(06年)と一作ごとに独自の世界を開拓してゆく鬼才が、『MOON CHILD』(03年)以来となる脚本家・井土紀州とのコンビで、男と女の濃密な愛とエロスを描ききっている。
女郎蜘蛛の刺青を入れることで過去を荒い流そうとするヒロインを演じるのは、映画、ドラマ、舞台、声優など幅広く活躍する川島令美。刺青によって人生の別の側面をみつめることになる青年に扮するのは、映画『ホテルハイビスカス』(03年)、『県庁の星』(06年)、『雨の町』(06年)などの映画で活躍する若手演技派、和田聰宏。『紀子の食卓』(06年)の光石研、『サイレン』(06年)の嶋田久作、『血と骨』(04年)の松重豊など、日本映画界きっての個性派俳優たちが脇を固めている。撮影は『LOFT』(06年)の芦沢明子、音楽は『猫目小僧』(06年)の中川孝と、実力派のスタッフが作品を支えている。

邦画
監督:瀬々敬久
出演:川島令美、和田聰宏、光石研、嶋田久作、松重豊
料金:施設参照
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