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麦の穂をゆらす風

上映・公演は終了しました。

2006年/124分/アイルランド=イギリス=ドイツ=イタリア=スペイン/配給:シネカノン

アイルランド、1920年。長きにわたるイギリスの支配のもとで、アイルランドの人々の暮しは苦しいものだった。富と繁栄は、イギリス人の支配階級や、イギリスに協力的な一部のアイルランドの富裕層に限られていた。飢饅、立ち退き、貧困が市井の人々の宿命だった。彼らはアイルランド独自の言葉(ゲール語) を話すことを禁じられ、ハーリングなど独自のスポーツを楽しむことさえ禁じられていた。そんな中、アイルランド独立を求める人々の叫びは大きくなるが、その動きを封じようとイギリスから冷酷な武装警察隊"ブラック・アンド・タンズ"が送り込まれた。

1920年、アイルランド南部の町、コーク。
医師を志す青年デミアンは、ロンドンの病院での仕事が決まり、アイルランドを離れようとしている。故郷を離れる前に、デミアンたち若者は皆でハ一リングを楽しむ。デミアンはゲームのあと、両親を早くに亡くした彼にとって家族のような存在のペギー家に別れの挨拶のため訪れた。そこへブラック・アンド・タンズがあらわれる。デミアンたちがハーリングをやったことを咎め、厳しく屈辱的な尋問を始めたのだ。若者たちの中、ペギーの17歳になる孫ミホールは、”マイケル”という英語名を名乗ろうとしなかった。そして彼は、アイルランド名を言ったばかりに、ブラック・アンド・タンズの暴行を受け、殺されてしまう。
ミホールの葬儀の日。村の女性が「麦の穂をゆらす風」を歌って若者の死を悼んだ。イギリスへの抵抗、そしてアイルランド独立のために、若者たちは武器をとって戦うことを話し合う。かつて神学校に通っていたデミアンの兄テディは、そんな若者たちのリーダー的な存在だ。しかしデミアンは、イギリス軍の強大な武力の前に何ができるのかと疑問を投げかける。そんなデミアンに、ミホールの姉シネードは落胆を隠そうとしなかった。
デミアンがロンドンへ出発する日。駅で見た光景が、彼の気持ちを変える。
イギリス兵士を列車に乗せることを、駅員、運転士、車掌が拒否。彼らは兵士に手酷い暴力を受けるが、断固として態度を変えず、兵士たちに乗車をあきらめさせたのだ。
デミアンは、医師になる道を捨て、兄テディとともにアイルランド独立をめざす戦いに身を投じる。

これまで暴力にはまったく縁のない生活をおくり、人の命を助ける医者になりたいと願っていたデミアン。そんなデミアンが、銃を手に敵の命を奪うようになるまで、たいして時間はかからなかった。戦いは悲惨だった。敵も味方も命を失う。裏切りもある。しかし村の人々は彼らの戦いを助け、シネードもまたその闘争に加わり、彼らの戦いを支えた。デミアンは、長く独立への戦いをつづけている男ダンに出会う。彼は、あの日見た、列車の運転士だった。デミアンはダンから、この戦いがアイルランドの貧しい人々を救うためのものであるべきだということを学ぶ。
戦いは日に日に激しくなり、シネードとペギーらが暮らす家が焼き討ちにあう。しかし、独立をめざす激しいゲリラ戦は各地でイギリス軍を苦しめ、ついにイギリスは停戦を申し入れ、戦いは終結する、ようやく自由と平和を手にする時が来たと喜ぶデミアンたち。アイルランドの音楽とダンスで、村の人々が自由を祝ったその夜、デミアンとシネードは初めて結ばれた。
だがデミアンたちの喜びはつかの間だった。イギリス軍は撤退し、イギリスとアイルランドは講和条約を結んだが、その内容はアイルランドを完全な自由にするものではなかったのだ……

洋画

監督:ケン・ローチ
出演:キリアン・マーフィー、パドレイク・デラニー、リーアム・カニンガム

料金:施設参照

※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。

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