ワールド・トレード・センター
上映・公演は終了しました。

アメリカ/129分/配給:UIP映画
2001 年9月11日火曜日の朝、ニューヨーク港湾局警察では班長のジョン・マクローリン(ニコラス・ケイジ)による勤務配置の通達が行われていた。「お互いを守り合い、事故のないように」という班長の言葉とともに、警察官たちはそれぞれの現場へと出発。ウィル・ヒメノ(マイケル・ペーニャ)はバス・ターミナルの担当だった。
午前8時46分、ニューヨークの街がかつてない巨大な地響きに包まれた。世界貿易センター北棟(タワー1)に旅客機が激突。現場の警察官たちは全員本部に呼び戻され、退去命令が出たタワー1の緊急避難援助チームが急遽結成された。リーダーは班長のマクローリンで、ヒメノもメンバーの一員となった。現場に近づくにつれ、彼らは言葉を失っていく。炎と煙に包まれるタワーと、粉塵の中で傷ついて逃げまどう人々――それはこれまでに見たこともない光景だった。さらに南棟(タワー2)にも旅客機が激突したという情報が入る。93年に起きた爆弾事件を経験し、あらゆる災害に備えていたはずのマクローリンですら、目の前の事態にただ呆然としていた。
タワーの階上で救出を待っている人々のため、マクローリンとともにビルの内部に入ることを志願したのはヒメノ、ドミニク(ジェイ・ヘルナンデス)、アントニオ(アルマンド・リスコ)、クリス(ジョン・バーンサル)の4人。緊急装備に身を固め、地下1階からタワー1に向かおうとする彼らに、タワー2の異変を知らせる無線が入ったその時――頑丈なはずのエレベーター・シャフトが音を立てて崩壊を始める。
「逃げろ!」。マクローリンの必死の叫びをかき消すような轟音とともに柱と壁が押し潰され、瓦礫が彼らの頭上から降りかかってくる。信じ難いことに、ビル全体が崩れ落ちようとしているのだった…。
やがて暗闇と静寂が訪れる。自分たちがどこにいるのかすら分からない状態で、彼らは互いに名前を呼び合ってみる。しかしアントニオとクリスの声が聞かれることはなかった。残された3人の内、マクローリンとヒメノは瓦礫の下敷きとなって身動きが取れない。ドミニクだけが何とか抜け出せる状況ではあったが、2 人を救出するためその場に残る。ところがその時、2度目の崩壊が彼らを襲い、皮肉にも身体を動かすことのできるドミニクが犠牲となってしまった。
マクローリンとヒメノが耐え難い痛みと闘っている時、2人の家族は錯綜するTV報道に釘付けになっていた。唯一の情報は、崩れ落ちたタワーに彼らが向かったということだけ…。マクローリンの妻ドナ(マリア・ベロ)は父親を心配する4人の子供の前で気丈に振る舞い、一方ヒメノの妻アリソン(マギー・ギレンホール)は幼い子供とお腹の中に宿った新しい命を抱えて混乱している。「夫は必ず戻ってくると信じている」――彼女たちもまた、家族に支えられながら2人と同様に闘っているのだった。
マクローリンとヒメノは瓦礫の下で互いの姿すら見ることができなかったが、言葉を交わして何とか意識を保とうとしていた。もうすぐ生まれる子供のことや作りかけの台所の話し、そして手の届く金属パイプを微かに鳴らして救援を待ちながら…。その間もタワーは崩壊を続け、何度もこれが最後かという瞬間が訪れる。「生まれてくる子の名前はオリヴィア。妻が考えた名前だから」、「妻と子供たちに愛していると伝えてくれ」――2人は通じることのない無線で命の限り呼びかけるしかなかった。そしてドナとアリソンも、ただ連絡を待つだけで何もできないもどかしさに心が負けそうになりながら、叫び出したくなる気持ちを抑えるのが精一杯だった。
やがて陽が落ちた“外の世界”では、二次災害の危険があるために救助活動が中断されていた。しかし“何もせずにはいられない”という気持ちから、現場で独自の行動を開始した人々もいる。彼らは危険を顧みず、暗闇の中で生き埋めとなっている生存者を捜索していた。そして、彼らの耳にわずかな音が聞こえてくる…。「警官になるのが夢でした」、「俺は今年で21年目だ」――マクローリンとヒメノは、朦朧とする意識の中で警察官という職業に捧げた人生を語り合いながら、最後の力を振り絞ってパイプを鳴らしていたのだ。それは今にも消え入りそうに微かではあるが、生きている確かな証。「生存者がいるぞ!」。喜びに満ちたその声は、救助隊だけでなく妻のドナとアリソンにも届けられた。彼女たちはそれぞれ応急センターに急行。現場では、海兵隊、消防士、看護師が集結して救出活動が開始された。ところがヒメノは地下6メートル、マクローリンはさらにその下に埋まっている。しかも更なる倒壊の危機が去ったわけではなく、救助に向かう隊員たちにとっても命がけの作業には違いない。しかしそこにはふたつの生命が待っているのだ。救助隊のメンバーは勇気と希望を信じ、「万が一の時には家族に愛していると伝えてくれ」という言葉とともに、次々と瓦礫の下へ入って行くのだった…。
洋画
監督:オリバー・ストーン
出演:ニコラス・ケイジ、マイケル・ペーニャ、マリア・ベロ
料金:施設参照
※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。







