さくらん
上映・公演は終了しました。

2007年/日本/カラー/111分/配給:アスミック・エース/©2007 蜷川組「さくらん」フィルム・コミッティ
バシッと心に響き、勇気が満ちる、極彩色エンタテインメント
真っ赤な金魚たちが宙を泳ぐ。大門をくぐると、そこは華やかな吉原遊郭。桜が満開の中、遊郭<玉菊屋>に連れてこられた8歳の少女は、きよ葉と名付けられた。時代は江戸。舞台は吉原遊郭にある<玉菊屋>。幕府公認の社交の場として栄華を誇る吉原には、この世のものとは思えないほど、ゴージャスで煌びやかな世界が広がっている。この非日常的な世界で明日の"身請け"を夢見て生きる遊女たちの中でひときわ異彩を放つ遊女がいる。名前は、きよ葉。彼女は、自由を奪われた遊郭という世界で、誰にも頼らず、ただまっすぐに自分を信じて生き、やがて吉原一の花魁・日暮となる・・・。
主人公きよ葉・日暮を演じるのは、モデル、女優、そしてロックアーティストと、多彩な才能を発揮している土屋アンナ。彼女の自然体でありながら、エネルギッシュでパワフルな生き方は、まさしく主人公きよ葉・日暮そのものだ。スタイリッシュなかっこよさの中に、女性らしい繊細さ、美しさ、そして強さをもつ彼女のキャラクターは男女問わず、今まさに圧倒的な支持を得ている。江戸に生きた、吉原が誇る花魁の、誰にも媚びない"かっこよさ""粋""張り"を土屋アンナは体現し、演じる。監督は、鮮やかな色彩と独自の世界観で、写真史を塗り替える衝撃をもたらした世界的フォトグラファー蜷川実花。妥協が一切許されない"江戸・時代劇"により、華々しくデビューを飾る。蜷川は、今まであった"花魁悲劇映画"ではなく、いつの時代も変わらない活き活きとした"女性のリアル"を追求し、切なくもやさしい"感情"を込めることに成功した。さらに派手派手しいVFX、合成に頼らず、独自のヴィヴィッドな色彩感覚をも存分に発揮した。
原作は、「働きマン」「ハッピー・マニア」など、つねにその時代の女性たちがもつ"リアルな女性像"を投影した作品を描き続け、男女問わず幅広い年齢層にファンをもつカリスマ漫画家安野モヨコ。漫画家になって初めて自分のために描いたという本作が初めての映画化作品となる。脚本には、今回初めて脚本家として参加する『タカダ・ワタル的』『月とチェリー』の映画監督タナダユキ。タナダは、未完の原作と安野の最終話までのプロットを基に、蜷川と共に数ヶ月に渡り練り上げた。そして、本作で初めて映画音楽を手掛けるのは、椎名林檎。全編を流れる音楽は、すべてこの作品の為に作り上げた曲である。椎名は映像編集終了後から作曲を開始。三ヶ月もの間、作品世界にどっぷりと浸かり、粋な花魁がもつ切なさ、儚さ、強さを次々に作品へ投影し、見事に結実させた。
各界最高の女性クリエイターたちが、それぞれがもつ全エネルギーを注ぎ込み、日本映画の枠組みを軽々と飛び越えてみせる。
映画『さくらん』は、ヴィヴィッドで力強さに満ち、いまを生きる私たちの心に深く突き刺さる映画として完成した。

邦画
監督:蜷川実花
出演:土屋アンナ、椎名桔平、成宮寛貴、木村佳乃、菅野美穂、永瀬正敏、安藤政信
料金:施設参照
※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。







