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奇跡の朝

上映・公演は終了しました。

2004年/フランス/103分/配給=バップ、ロングライド/©Haut et Court, France 3 Cinéma,Gimages Développement.

ある朝、死出の旅から帰ってきた、愛する者たち。その奇跡は、家族の日常を飲み込んでいく。
フランスの静かな街にある朝、ゆっくりと流れ込んでくる人の波。行政の調査で彼らは、生前の姿のまま蘇ってきた蘇生者であることが判明する。その数は約1万3千人にのぼり、市議会は目の前の現実にただ茫然としてしまう。ひとまず事態の収拾のため警察と陸軍、赤十字の協力のもと、国連のガイドラインに沿って彼らを受け入れる。幼くして息子を亡くしたイシャムとヴェロニク夫婦、長年連れ添った妻に先立たれた老市長、そして交通事故に恋人を奪われたラシェル。彼らは、生前の姿のまま蘇ってきた肉親や恋人と、昔の日常を取り戻そうとする。しかし、常人より低い体温や表現力の低下、失語症、不眠症…次第に露呈し始める蘇生者の実態。自分たちにとって受け入れ難い存在になりゆく蘇生者との生活は、近親者たちに耐え難い苦悩を生じさせていく…。

愛するものの生と死を切なくも真摯に見つめた静謐な“いのち”の寓話。
第61回ヴェネチア国際映画祭を皮切りに、これまで27もの映画祭を席巻した話題作『奇跡の朝』がいよいよ日本公開を迎える。“死者の蘇生”は、これまでも数多くの映画や書物の中で、甘美で儚い非現実的な現象として描かれてきた。しかし、本作では、この世を去ったものが生前の姿のまま、何事もなかったかのように家族や恋人の日常に戻ってくる。そこから、思うように蘇生者を愛せない近親者たちの苦悩と葛藤が生じる。本作は、蘇生者と近親者の<再会と別れ>を通して、死者と現世に生きる者の“分かち合えない時間の悲しみ”と“愛する者への喪失感”を、徹底的なストイックさによって描いている。人は最愛の者を失うとき、それにいかに向き合っていくのか…。この誰もが避けられないテーマに対し、ラストシーンで描かれる3つの永遠の別れ。そこに我々は自分自身と愛する者の生と死を重ね、今まで見落としていた“いのちの尊さ”と“この世に生きるという奇跡”に改めて気付かされるであろう。

洋画

監督:ロバン・カンピヨ
出演:ジェラルディン・ペラス、ジョナサン・ザッカイ

料金:施設参照

※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。

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